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栄養素辞典

マンガン

マンガンは、肝臓の中にあるミトコンドリアに多く含まれ、特に酵素の活性化を助けながら、体内の代謝に深く関わっている栄養素です。
人間に必要不可欠な「必須ミネラル」のひとつであるマンガンですが、摂りすぎると中毒症を引き起こす心配があります。マンガンを扱う精錬や製造、溶接などの職業性から中毒症になる方も多く、注意が必要です。
また、土壌中にも多量に含まれるマンガンが、埃などに混じり、気道から体内に取り込まれてしまうこともあります。
普通の食生活を送っていれば、マンガン不足を心配することはありません。

マンガンの主な働き

1.ピルビン酸カルボキシラーゼの構成成分となる
 ピルビン酸カルボキシラーゼは、体内から失われると生命に関わる重要な酵素です。
2.さまざまな酵素の生成と活性化を行う
3.脂肪酸・コレステロールの合成を行う
4.骨の形成を促進する
5.インスリンの合成を行う
6.たんぱく質の合成・エネルギーの生産を行う

マンガンが不足すると マンガンを摂りすぎると
骨・糖脂質・皮膚の代謝異常、血液の凝固障害、生殖機能の低下などの原因となります。 マンガン中毒による精神障害、中枢神経系障害、生殖機能の低下などの原因となります。

マンガンが特に多く含まれる食品

抹茶、ナッツ、栗、大豆製品、ライ麦、玄米

マンガンの1日の摂取基準

(単位:mg/日)
年齢 男性 女性
目安量 耐容上限量 目安量 耐容上限量
0~5(カ月) 0.01 - 0.01 -
6~11(カ月) 0.5 - 0.5 -
1~2(歳) 1.5 - 1.5 -
3~5(歳) 1.5 - 1.5 -
6~7(歳) 2.0 - 2.0 -
8~9(歳) 2.5 - 2.5 -
10~11(歳) 3.0 - 3.0 -
12~14(歳) 4.0 - 3.5 -
15~17(歳) 4.5 - 3.5 -
18~29(歳) 4.0 11 3.5 11
30~49(歳) 4.0 11 3.5 11
50~69(歳) 4.0 11 3.5 11
70以上(歳) 4.0 11 3.5 11
妊婦の方 - +0 -
授乳期の方 +0 -

出典:日本人の食事摂取基準(2010年版)

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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