栄養素辞典
脂質
健康レシピ
2015年06月29日掲載
脂質は3大栄養素「糖質」・「脂質」・「たんぱく質」のひとつであり、体を動かすためのエネルギー源や、体を形成する上で必要な栄養素です。
現代では、食の欧米化や、外食の利用が増え、脂肪の摂取が増えています。さらに運動不足が原因で余分な脂肪が体内に蓄積されてしまい、生活習慣病になる人が増えています。脂肪の燃焼には、1日合計30分以上の有酸素運動(ジョギングなど)が効果的とされていますので、健康維持のためにも、毎日運動することを心がけましょう。
一方で、太るからといった理由で、極端に脂質を控える方もいますが、不足すると疲れやすくなったり、ビタミンが吸収されにくくなったりします。
脂質の種類
常温で液体の「油」 | 常温で固体の「脂」 |
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不飽和脂肪酸(悪玉コレステロールを減らす)が多いとされています。 | 飽和脂肪酸(悪玉コレステロールを増やす)が多いとされています。 |
なたね油・オリーブ油・ごま油など、おもに植物性のもの | バター・マーガリン・ラードなど、おもに動物性のもの |
脂質の主な働き
1.生体の構成要素
2.エネルギー源(脂質1gあたり約9Kcal)
3.細胞膜やホルモン、体の仕組みに働きかける
4.脂溶性ビタミンの吸収を良くする
(脂溶性ビタミン:ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)
脂質が不足すると | 脂質を摂りすぎると |
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脳出血、必須脂肪酸欠乏症、疲労(疲れやすい)、やせ、体力低下、免疫能低下などの原因となります。 | 脂質異常症、肥満、動脈硬化、生活習慣病などの原因となります。 |
脂質の理想的な摂取比率
動物性:植物性:魚類由来の脂肪=4:5:1
総脂質の1日の摂取基準
摂取基準では、1日に摂取した総エネルギーの内、何%を脂質から摂取すべきかを表し、これを「脂肪摂取エネルギー比率(%)と言います。
≪脂肪エネルギー比率(%)=脂質(g)×9/総エネルギー(Kcal)×100 ≫
(単位:%エネルギー/日) | ||||
年齢 | 男性 | 女性 | ||
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目安量 | 目標量 | 目安量 | 目標量 | |
0~5(カ月) | 50 | - | 50 | - |
6~11(カ月) | 40 | - | 40 | - |
1~2(歳) | - | 20以上30未満 | - | 20以上30未満 |
3~5(歳) | - | 20以上30未満 | - | 20以上30未満 |
6~7(歳) | - | 20以上30未満 | - | 20以上30未満 |
8~9(歳) | - | 20以上30未満 | - | 20以上30未満 |
10~11(歳) | - | 20以上30未満 | - | 20以上30未満 |
12~14(歳) | - | 20以上30未満 | - | 20以上30未満 |
15~17(歳) | - | 20以上30未満 | - | 20以上30未満 |
18~29(歳) | - | 20以上30未満 | - | 20以上30未満 |
30~49(歳) | - | 20以上25未満 | - | 20以上25未満 |
50~69(歳) | - | 20以上25未満 | - | 20以上25未満 |
70以上(歳) | - | 20以上25未満 | - | 20以上25未満 |
妊婦の方 | - | - | - | |
授乳期の方 | - | - |
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