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栄養素辞典

クロム

クロムは、主に体内で糖質や脂質の代謝を助けるミネラルで、別名「代謝のミネラル」とも言われています。体内では「3価クロム」が有効とされ、金属メッキやステンレスの材料などに含まれる「6価クロム」は、環境汚染物質であり有毒です。
クロムはさまざまな食品に含まれているため、普通の食事をしていれば過不足なく補えます。

クロムの主な働き

1.糖代謝、脂質代謝、たんぱく質代謝を正常に保持する
2.血糖値を正常に保つ

クロムが不足すると クロムを摂りすぎると
動脈硬化、糖尿病、高血圧、高脂血症、末梢神経障害などの原因となります。 吐き気、腎障害、肝障害などの原因となります。
食品中のクロムは吸収率が低いので、過剰症の心配はほとんどありません。
ただし、産業現場などでクロムを取り扱っている人は注意が必要です。有害のクロムが体内に入ると、呼吸器障害を招く恐れがあります。
積極的に摂取したほうが良い方

糖尿病、高脂血症を予防、改善したい方など。
ただし、肥満や体質改善の効果は実証されていません。

吸収を阻害する要素

カルシウム不足、亜鉛不足

クロムが特に多く含まれる食品

レバー、アナゴ、海苔類、アサリ、ハマグリ、プロセスチーズ、落花生

クロムの1日の摂取基準

(単位:μg/日)
年齢 男性 女性
推定平均
必要量
目安量 目標量 推定平均
必要量
目安量 目標量
0~5(カ月) - - 0.8 - - 0.8
6~11(カ月) - - 1.0 - - 1.0
1~2(歳) - - - - - -
3~5(歳) - - - - - -
6~7(歳) - - - - - -
8~9(歳) - - - - - -
10~11(歳) - - - - - -
12~14(歳) - - - - - -
15~17(歳) - - - - - -
18~29(歳) 35 40 - 25 30 -
30~49(歳) 35 40 - 25 30 -
50~69(歳) 30 40 - 25 30 -
70以上(歳) 30 35 - 20 25 -
妊婦の方 - - - -
授乳期の方 - - -

※クロムの接種基準は身体活動レベル?U(普通の運動量)の推定エネルギー必要量を用いて算定されています。
出典:日本人の食事摂取基準(2010年版)

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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