ゆがみリセットでキレイと健康を手に入れる
ゆがみのメカニズム
健康とくらし
2011年07月07日掲載
「何となく体の調子が悪い」「肩こりがひどい」「腰痛がつらい」といった悩みの原因は、「体のゆがみ」が原因かもしれません。長時間のデスクワークや運動不足、偏った体勢など…体がゆがんでしまう原因はさまざまです。今回は、大阪市中央区にある「ACT堺筋整体院」山田幸造院長を訪ね、体のゆがみとその影響、ゆがみを直す整体の施術について、お話を伺いました。
ゆがみはどうして起こるのか
私たち人間は、当然のように「2足歩行」をしていますが、もともとは他の動物と同じように、「4足歩行」をしていました。2本の足で立ったり、歩いたりする人間の姿勢は、地球の重力に逆らう姿勢で、私たちの骨や関節、筋肉には、知らず知らずのうちに、大きな負担がかかっています。したがって、重力に逆らう姿勢を取り続けることが、「体のゆがみ」の根本的な原因となっていると考えられます。
しかし、重力に逆らう姿勢だけが、ゆがみの原因ではありません。生まれてからの日常生活におけるさまざまな生活習慣の積み重ねこそが、ゆがみの大きな原因となっているのです。右表にゆがみの原因となる動作をまとめましたので、まずは自分のクセや生活習慣をチェックしてみましょう。
「カラダがだるい」はゆがみのせいかも
さて、体がゆがんでいると、どのような悪影響が出てくるのでしょうか。まず、体がゆがむと、当然ながら姿勢に変化が現れます。
姿勢が悪くなるということは、背骨や骨盤などの位置や、筋肉のバランスが崩れているということですから、健康への影響も大きなものがあります。
例えば、背骨や骨盤の位置がずれることで、内臓が圧迫されたり、血流が悪くなったりして、内臓機能の低下につながります。その影響で、消化不良、生理不順、代謝の低下など、さまざまな症状が現れてきます。さらに、筋肉のバランスが崩れて、不自然な力の入り方をするようになると、肩こりや頭痛、腰痛などを引き起こすこともあります。
体のゆがみによる悪影響を色々と挙げてみましたが、上記のほかに山田院長が注目しているのが、「神経の伝達」と「酸素を送り届ける力」の2点です。山田院長によると、体のゆがみはとくに、中枢神経などの神経伝達に影響を及ぼし、「血管を収縮しなさい」「血圧を上げなさい」という命令がうまく伝達できなくなり、何らかの症状となって現れるそうです。また、体のゆがみによって血流が悪くなることで、動脈から全身の細胞に酸素を送り届ける力が低下してしまうために、頭痛や眠気、だるさを引き起こすとのこと。「何となく体調が悪い」「こりや痛みがある」という人は、できるだけ早くゆがみの原因を見つけ、改善していくように心がけましょう。
ゆがみを引き起こす生活習慣
- 片足に体重をかけて立つ、足を交差して立つことが多い
- 足を組んでイスに座ることが多い
- バッグ等を持つ(掛ける)手(肩)は決まっている
- 寝転がってテレビを見たり、本を読んだりすることが多い
- テレビやパソコンの画面を見るとき、体をひねっている
- 運動をすることがほとんどない
- 片手、片足をよく使うスポーツをしている
- ストレスを感じることが多い
- サイズの合わない靴や下着を身に着けている
- 横座りやアヒル座りをすることが多い
絶対だめ! なアヒル座り
このような体勢で座ると、骨盤の下側が強く引っ張られ、ゆがみの大きな原因に。
特に成長期のお子さんにはしてほしくない座り方です。
山田 幸造(やまだ こうぞう)整体師
監修・指導:ACT堺筋整体院院長
〒541-0048 大阪市中央区瓦町1-5-15 ヤスダEC瓦町ビル3F
1968年 大阪府生まれ。脊椎・骨格・関節矯正が専門。一人ひとりの体の状態や痛みを理解し、それぞれに最適なオーダーメードの施術を行うことがモットー。整体の施術だけでなく、リフレクソロジーや食事指導、スポーツトレーニングなど、幅広い領域も手掛けている。厚生労働大臣認可(医政第742号)。全国整体療法協同組合公認。