転ばぬ先の杖 ドクター金城監修 予防医学でイキイキ長生き!
予防医学とは?
病気・症状と予防
2014年02月13日掲載
体のメンテナンス「予防医学」
皆さんは日頃から「体のメンテナンス」をしていますか?「私は健康だから大丈夫!」といった具合に、体のメンテナンスを意識していない方も多いのではないでしょうか。たとえば自動車の場合、少なくとも2年に1度は車検に出して、しっかり整備をするはずです。ところが、自分の体になると、それが全くできていない方が多いようです。どなたにとっても「健康が一番」であるはずなのに、おかしなことだと思いませんか?
体のメンテナンスを怠っていると、気付かぬうちに高血圧、糖尿病、心筋梗塞、がんなどといった病気になってしまう可能性が高まります。重い病気や思わぬ不調を避けるためには、やはり日頃からの体のメンテナンスが大切です。「予防医学」は持病をお持ちの方だけではなく、健康な方も含め、すべての人々の生活と深い関わりがあるのです。
健康診断や人間ドックを受けているから大丈夫?
予防医学の話をすると、健康診断や人間ドック、がん検診など受けているから安心・・・という方がおられます。しかし、毎年のようにそれらを受けているからといって、病気やがんを予防できていることにはなりません。人間ドックやがん検診を受けたとしても、ある一定の基準まで症状が進行しないと病名は付きません。病名が付かない間は「異常なし・経過観察」といった検査結果になってしまいます。それはどういうことなのでしょう。下の図を見てください。
この図で分かるのは、人間ドックやがん検診などで、高血圧、糖尿病、心臓病、がんなどが「病気」として見つけられるのは、一定の基準値をもとにした「境界」を越えてからということです。もしかすると、昨年は①でOK、今年は②だから大丈夫、来年は③でとうとう病気に・・・ということになるかもしれません。よく「早期発見・早期治療が大切」と言われますが、「病気」として発見される以前の段階で予防する、病気になりにくい身体作りが大切なのです。そのために役立つのが「予防医学」なのです。
日常生活で「予防医学」を取り入れ、健康な生活をできるだけ長く続けていくために、まずは“頑張らなくてもできること”から始めてみませんか?頑張っても、1週間でやめてしまっては、意味がありません。
継続することが、何よりも大切です。
監修者
医学博士 金城 実
1955年東京生まれ。1981年岡山大学医学部卒業後、麻酔科に入局。アメリカ留学を経て1989年に医学博士号取得。岡山大学医学部付属病院、麻酔科病棟医長時代に予防医学(老化予防)の将来性に触発されたことをきっかけに独立。2003年には(株)MDジャパンを設立し、予防医学・健康セルフチェック=ドクターセルフチェックの展開を通して、予防医学の普及活動を現在まで積極的に行っている。
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※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。