転ばぬ先の杖 ドクター金城監修 予防医学でイキイキ長生き!
NK細胞を元気にして免疫力を高めよう
病気・症状と予防
2014年02月13日掲載
免疫力には2つのポイントがあります。1つは細菌の侵入を防ぐこと、2つ目は侵入した細菌をやっつけること。
前回は免疫力をお城に例えて説明しました。お城のまわりは堀(粘膜)が囲んで外敵(細菌やウィルス)の侵入を防いでいて、この堀で外敵の侵入を防ぐことができれば一番というお話でした。
ただ、この堀で防ぎきれずに、外敵が体内に侵入したら一大事です。大切な細胞と遺伝子を守るための、次の担い手が免疫細胞、特にNK細胞(ナチュラルキラー細胞)です。
体内の安全を守る「見回り役」のNK細胞
NK細胞は日常の体内の安全を守る「見回り役」のような役割です。見回りがちゃんとしていると体内に侵入した敵(細菌やウィルス)をすぐに発見して退治できます。NK細胞活性が低いということは、見回り役が元気がなく怠けて体内の安全(カラダの免疫力)がほとんど守れていない状態。免疫力の低下による健康障害(感染症とガン)のリスクが、高くなっていきます。
感染症に悩むことになったり、できたての小さいガン細胞を退治できずに、ガン細胞が増えてガンになるのです。
今からすぐにできる、NK細胞を元気にする方法
NK細胞の活性化(元気にする)には、いくつか重要なポイントがあります。
(1) 体温を下げない
シャワーよりお風呂(40度程度のお湯)でゆっくりくつろぐ。アロマを入れれば、さらにリラックスできて効果倍増!
(2) 腸内細菌を善玉菌(ビフィズス菌など)優位にする
納豆、ヨーグルトなどの発酵食品や、食物繊維などを摂取して善玉菌が増えるとNK細胞も元気になります。
(3) 笑う
「笑う門には福来る」 落語でも、漫才でも、お笑い番組でも、とにかく笑うことです。
(4) 睡眠不足を解消する
睡眠不足が続くとNK細胞も元気がでません。こんな時は体調も悪いし、カゼも引きやすくなります。最低でも5時間眠ること。
(5) 頑張り過ぎない
頑張り過ぎると、カラダもNK細胞も疲れてしまいます。時には「いい加減にする」「少し手を抜く」ことも生活の知恵です。
(6) 適度な有酸素運動
適度な有酸素運動は免疫力をアップします!次回は毎日続けられる、たった5分の“腕振り運動”をご紹介します。
(7) 夜更かししない
NK細胞は深夜には弱いのです。「早寝早起き三文の徳」これは免疫にもいえるようです。
どれも簡単なことですが、意識しないと出来ないものです。
でも、こんな簡単なことで免疫細胞の活性が上がるなら、誰でも自分で免疫力を改善することが可能です。
ケアを開始するのに遅すぎることはありません。まずは“頑張らなくてもできること”から始めてみましょう!
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