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梅雨に大繁殖!住まいのダニ対策

住まいのダニ対策

家でできるダニ対策!

人間が暮らしている以上、住宅でダニを完全に取り除くことは不可能に近いと言えます。
ただし、日ごろのちょっとした心がけでダニが繁殖しにくい環境を作り、ダニを減らすことは可能です。今回は、薬物を使用しないダニ対策法をご紹介します。

 

湿度を下げてダニを撃退!

ダニは湿度50%以下、気温20℃以下の環境では増殖しにくいので、次のようなことを心がけてみましょう。

除湿機を使う。
除湿機を使って、部屋の湿度を50%以下に保ちましょう。

押入れやクローゼットの換気をする。
布団を収納する場合は下にすのこを敷いたり、乾燥剤を入れると通気性もアップします。

晴れた日に換気をする。
雨の日に換気をするのは湿気が入り込むので逆効果に。
晴れた日に窓を開けて換気をしましょう。また、風通しのよい家具の配置を心がけましょう。

カーペットを使用しない。
カーペットは吸水性があり部屋の湿度を上げるのでできるだけ減らし、フローリングにしましょう。
また、畳の上にカーペットを敷くとより高湿度になりやすいので避けましょう。

部屋干しをしない。
室内に洗濯物を干すと湿度は上昇します。雨の日など、どうしても室内に干さなければならない場合は、洗濯物のそばに除湿機を置くか、換気扇を回して浴室で干しましょう。

畳やふとんを天日干しする。
湿度を下げることでダニの増殖を抑える効果があります。取り込む時にたたくのはNG!死がいや糞がより細かく砕かれて奥に入り込んでしまいます。取り込んだ後に掃除機をかけましょう。

熱でダニを撃退!

ダニは高温に弱く、50℃以上で20~30分加熱すると死滅すると言われています。ダニの増殖を抑えるために、加熱することもおすすめです。

スチームアイロンで撃退!
カーペットなどの布製品の表面にかたく絞った濡れタオルをかぶせ、その上からスチームアイロンを最強温度でゆっくりしっかりとかけます。製品によってはアイロンを使用してはいけないものもあるので、品質表示のタグを確認しましょう。

乾燥機で撃退!
布団やベッドシーツにはコインランドリーにある高温乾燥機や布団乾燥機を使用しましょう。そのままではダニの死がいや糞が残ってしまいますので、高温処理した後、水洗いで洗い流したり、掃除機をしっかりとかけ取り除きましょう。

掃除機でダニを撃退!

掃除機では、残念ながらダニを全て取り除くことは不可能です。しかし、アレルギーの元となるダニの死がいや糞を取り除くことはできます。また、掃除機をかける事で、ダニの大好物、人間のフケや垢、食べこぼしを取り除き繁殖を予防することができます。

掃除機は部屋を暗くした後がおすすめ

ダニは夜行性で暗い場所を好みます。1時間ほど部屋を暗くしておくと表面に出てきやすくなるので、掃除機でダニを吸引しやすくなります。

カーペット
ダニやその糞はカーペットの奥深くに入りこんでいるため、毛の流れに沿って軽く掃除機をかけるだけでは取り除けません。カーペットの毛の流れに逆らうように掃除機をかけることが重要です。

フローリング
掃除機をかけるとダニの細かい糞や死骸が空気中に舞い上がってしまいます。拭き掃除をしてから掃除機をかけましょう。

カーテン
カーテンをこまめに洗うのは大変ですが、掃除機のノズルをブラシにかえて、カーテンの表面を縦に吸い取ることで、ダニはもちろん、そのエサとなるホコリやフケも取り除くことができます。その際、カーテンレールのホコリもきちんと掃除しましょう。

ダニ豆知識 食べ物に潜むダニにも注意!

ダニは決して、カーペットや布団などの衣類に潜むだけではありません。私たちがよく口にする小麦粉やミックス粉にも潜んでいます。
特にでんぷんやたんぱく質、旨み成分を含んだお好み焼きやホットケーキミックスは、ダニたちの格好のエサとなります。開封後に袋の口を輪ゴムで結ぶ、常温で保管するなど保存状態が悪いと、ダニは増殖していきます。
たとえ、調理の際に粉を加熱してもダニの死がいや糞は残り、ダニが混入した粉製品を口にしたことにより、じんましんやかゆみなどの皮膚症状、呼吸困難などの全身のアレルギー症状が起こる「パンケーキシンドローム」を引き起こすことがあります。粉製品を取り扱う際は、次の点に注意しましょう。

1)開封後は早めに使いましょう
2)密閉容器に入れて、常温ではなく冷蔵庫で保存しましょう

恐怖の殺人ダニ「マダニ」に注意!

家屋だけでなく、屋外にもさまざまなダニが生息しています。その中には、人間の命を脅かす恐怖のダニも…。それは近年、メディアでも話題を集めた「マダニ」です。噛まれた人が「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」という病気にかかり、数名が亡くなったとの報道もされています。その他にも草むらなどに生息するマダニの吸着で起こる「日本紅斑熱」や、「ツツガムシ病」など発熱を伴う感染症があります。
マダニに刺されないために、次のような点に注意しましょう。

  • 屋外で生息するダニは草むらに多くいるため、なるべく入らない
  • キャンプや登山の際は長袖長ズボンの着用を心がける

ダニ類の多くは長時間吸血すると言われています。吸血中のマダニに気付いても、自分で無理にマダニをとろうとせず、皮膚科などの医療機関にかかってください。無理にマダニをとろうとすると、マダニの口が皮膚の中に残り化膿することがあります。
また、マダニに噛まれた時は、数週間は体調の変化に気を付け、発熱などが見られた時は医療機関で診察を受けてください。

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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