梅雨に大繁殖!住まいのダニ対策
こんなところにも! 家に潜むダニ
健康とくらし
2014年06月05日掲載
ダニはこんなところに潜んでいる!
ダニは低温低湿な環境に弱く、高温多湿な環境を好みます。人間にとって快適な湿度は40~70%、ダニが生存しやすい湿度は60%以上と言われています。つまり人間が暮らしやすい快適な環境は、ダニにとっても好都合と言えるのです。
家のホコリ1グラムあたり、1,000匹以上のダニが潜んでいることも…。次のようなスポットは高湿度になりやすくダニが増えやすいので要注意です。
お家のなかでも、寝室にはカーペット、衣類、布団、ぬいぐるみなどダニの温床となるものがたくさん置かれています。特に布団は人間の汗により高湿度の環境となりやすいため、ダニも増えやすいと言われています。布団など寝具を変えるだけでも、ダニの数は減らすことができます。
たとえば、綿や羽毛、羊毛といった天然繊維を使った布団には、そのホコリにもたんぱく質が含まれ、ダニのエサとなる可能性があります。そのため、羽毛や羊毛よりもダニが繁殖しにくい、ポリエステルの布団を使用するのもいいでしょう。また、枕も同様です。枕はフケや汗がつきやすいため、ダニの生息環境にぴったり。しかも、枕はめったに洗うことができません。
吹角先生がオススメするのは、バスタオルや綿製のタオルケットを枕代わりに使用すること。「タオルだと、枕と違って毎日でも洗濯ができるので清潔です」(吹角先生)
実録!恐怖のダニ体験
人間にとって心地いいはずの住環境がまさかの「ダニの温床」に…。人間が暮らすところにダニは必ず潜んでいるのです。
北側の普段使用していない部屋だったのですが、寒い時期ということもあり、結露のため壁が湿っていることに気付きつつ、何もせずに過ごしていました。
年末の大掃除の際、久しぶりに部屋の荷物を動かした途端、ものすごいカビが壁やカーペットに生えているのを発見!びっくりしてすぐに掃除をし、その場は一安心しましたが、その後その部屋に入るとなんだか体が痒いような気が…。
ある日、ふと黒い棚を見ると小さなホコリが動いているように見えました。まさかと思いよくよく見てみると、白いダニでした!!!びっくりして周りを見渡すと、棚の上、かばん、引き出しの中、カーペット、いたるところに潜んでいるではないですか!水気や食料のない部屋だったので想像すらしていなかったのですが、湿気でこんなことになるなんて…。ダニの繁殖力の恐ろしさを思い知らされました…。
ダニ豆知識 ダニ駆除でアレルギーに!?
ダニが部屋の中にたくさんいるかと思うとゾッとしてしまい、燻蒸・燻煙式の殺虫剤を使用することを考えてしまいますが、ダニを殺してしまう=人間のからだにも毒ということです。「実際に私のところにやって来たダニに悩まされている患者さんで、燻蒸・燻煙式の殺虫剤を多量に使った方がいました。しかし、その患者さんはもちろん、家族みんなが殺虫剤に含まれる物質によって化学物質アレルギーになってしまいました。ダニを殺すということは、人間のからだにもよくない物質が含まれているということですから、なるべく殺虫剤を使わない除去方法をおすすめします。もし殺虫剤の使用を中止した後でもアレルギー症状が治まらない場合は、ダニ以外の原因も考えられるのでお医者さんに相談してください」(吹角先生)
梅雨に大繁殖!住まいのダニ対策
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