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薬膳でセルフメディケーション

梅雨の薬膳レシピ

若林先生の薬膳レシピ

金針菜と冬瓜皮の焼き春巻き:カレー風味

冬瓜は梅雨の時期にはよく使われる薬膳素材です。皮も食べることができ、捨てるところがない冬瓜はエコ食材。しかも皮は実の部分よりも利尿効果が高いのです。千切りにしてきんぴらにして食べれば、ごはんのおかずに早変わり! 百合の花の蕾を乾燥させた金針菜(きんしんさい)も利尿作用が高く、炒め物や煮物などお料理の幅も広い乾物です。焼き春巻にすることで、油を大幅にカットしたヘルシーメニューです。

ほんのりとしたカレーの風味が、暑い夏にオススメ。油で揚げていないので、あっさりしていると思いきや、しっかりとした味わいで大満足の一品です。冬瓜の皮と金針菜のやさしい歯ごたえと、海老の甘みがポイントに。

材料(2~3人分)

金針菜:30g、冬瓜の皮:1/4個、むき海老:10尾、にんにく・しょうが:一片、カレー粉:小さじ3、トマトケチャップ:大さじ1、ウスターソース:大さじ1/2、オリーブ油:適宜、小茴香(しょうういきょう):小さじ1/2、春巻きの皮:6枚
※小茴香とは「フェンネル」というハーブです

つくり方

  • 1.金針菜は水もしくはぬるま湯で戻し、水をよくきっておきます。冬瓜の皮を千切りにし、むき海老は4等分に切ります。にんにく・しょうがはみじん切りにします。
  • 2.フライパンでオリーブ油を熱し、にんにく・しょうがを香りが立つまで炒めます。
  • 3.2に金針菜・冬瓜の皮を入れ、強火~中火でよく炒めます。
  • 4.冬瓜の皮がしんなりしてきたらカレー粉・トマトケチャップ・ウスターソースを入れて味付けをし、最後にむき海老を入れて炒めます。
  • 5.4を皿に移し、粗熱を取ってから適量を春巻きの皮で包んでいきます。
  • 6.小茴香を少なめのオリーブ油で、じっくりと弱火で炒めて、香りをひきだします。最後に強火にし、5の春巻きの表面に軽く焦げ目が付くくらいに焼きます。

冬瓜の白ワイン煮

水の代謝と冷え予防におススメの簡単デザート。冬瓜の利尿作用で水毒を身体から排出させると同時に、ワインとクローブ(丁子)の温性食材で煮ることによって、身体の冷えすぎを抑えてくれるメニューです。「野菜」というイメージが強い冬瓜ですが、このレシピなら、梨やリンゴのコンポートのような味わいに。冷え性の人は常温で食べることをおススメします。

冬瓜と知らずに食べると、梨やリンゴと信じて疑わないはず。やさしい甘さと冬瓜の食感はまさにコンポート。シロップにも後に残る過度な甘さがなく、さっぱりとした夏向けのデザートにぴったり。白ワインは高級なものよりも、手軽なものをたっぷり使うことがポイントだそうです。

材料(2~3杯分)

冬瓜:1/4個、三温糖:40g、蜂蜜:好みの甘さで適宜クローブ:3粒、白ワイン:冬瓜が浸る量、レモン果汁:大さじ1

つくり方

  • 1.鍋にひと口大に切った冬瓜と砂糖・クローブ・白ワインを入れて、強火でひと煮立ちさせます。(アルコールを飛ばします)
  • 2.弱火から中火にして落としぶたをし、20~30分煮込みます。
  • 3.最後にレモン果汁を入れて火を止め、粗熱を取ってから冷蔵庫に入れます。

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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