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薬膳でセルフメディケーション

体質チェック!

あなたに今必要なものは? 「気」「血」「津液(水)」の過不足・流れをチェック

中医学には、自分の体調を知るためのさまざまな方法がありますが、もっとも基本的で分かりやすいのが、「気」「血」「津液(水)」という3つのキーワードから体調を知る方法です。
下の表から、「気」「血」「津液(水)」それぞれどちらのタイプかをチェックします。チェックがより多くついたほうがあなたの体質です。

気 - き

生命を維持するために必要不可欠なエネルギー源となるのが「気」です。気が充実することで、体力、免疫力、抵抗力が増すと考えられています。


血 - けつ

酸素やさまざまな栄養素のもとになったり、それらを運んだりするものが「血」です。私たちの体内を巡っている血液と同様の働きをしています。


津液(水)- しんえき

私たちの体にある、血液以外の水分(体液)にあたるのが「津液(水)」です。涙や唾液、胃液、汗、リンパ液など、すべての水分が津液(水)にあたります。


それぞれの体質に適した食材を摂ろう

気・血・津液(水)から自分の体調や体質を知ったら、それぞれに適した食材を知り、薬膳料理の素として考えていきます。

気虚証

米、山芋、じゃがいも、かぼちゃ、豆類、牛肉、イワシ、カツオ、はちみつ、干し椎茸、ナツメ、栗、桃…など

血虚証

にんじん、ほうれん草、小松菜、山芋、落花生、ぶどう、ライチ、豚レバー、イカ、タコ、竜眼…など

津液不足証

ごま、牛乳、卵、豚肉、鶏肉、牡蠣、ホタテ、ひじき、セロリ、きゅうり、豆腐、バナナ、白木耳、松の実…など

気帯証

そば、らっきょう、グリーンピース、ゆず、みかん、オレンジ、レモン、かぼす、ジャスミン茶、陳皮、バラ茶…など

血瘀証

チンゲンサイ、空心菜、くわい、甜菜(てんさい)、ウコン、酢、紅花…など

湿証

ハトムギ、とうもろこし、大豆、小豆、冬瓜、フナ、ハモ、金針菜、茗荷、生姜、ネギ、香菜…など

薬膳は、体から送られるサインを知り、それに適した食材を摂ることで健康になろうという考え方です。しかしそれは、「薬に頼ってはいけない」というものではありません。辛い痛みや症状があるときは、お医者さんにかかったり薬の力を借りることも必要です。痛みや症状を繰り返さないために、薬膳の考え方を活かして、日頃の予防・対策に取り組むようにすると良いでしょう。とはいえ、薬膳で100%の予防・対策をするのは難しいことですから、定期的にきちんと健康診断を受けることも必要です。自己分析に頼りすぎないように気を付けましょう。

また、薬膳を始める際に、最初からストイックに追求することはオススメしません。ライフスタイルに合わせて、できることから、楽しく、おいしく、をモットーに継続していくことが大切です。そして、それこそが、健康を維持していくための秘訣だと考えます。皆さんも、少しずつでも薬膳の考え方を採り入れて、ご自身やご家族の体と健康を、見つめ直してみませんか。

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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