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首が太くなる原因は?細くするためのポイントとおすすめのストレッチを紹介!

「なんか首が太くなってきた……」そんなふうに感じている方もいるのではないでしょうか? 首が太く見える原因は、姿勢の悪さや筋肉のコリ・むくみなど、さまざまです。特に長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で首が前に突き出す姿勢を取ると、首回りの筋肉に負担がかかり、肥大化してしまう恐れがあります。

そこでこの記事では、首が太くなる原因を解説するとともに、首を細くするためのストレッチや日常生活での改善ポイントについて、パーソナルトレーナーの宮本志緒里さんに教えてもらいました。

宮本志緒里

【監修】女性専用パーソナルジム ボディサーベーション

大阪/心斎橋/四ツ橋/南船場の女性専用パーソナルジム ボディサーベーションのパーソナルトレーナー。モットーは“健康はお金で買えない”。全てのお客様にトレーニングだけでなく、ストレッチや健康になるための生活習慣、食事の栄養素などについての指導も行う。NSCA-CPT(パーソナルトレーナー資格)JSA-CSTS(ストレッチ資格) 保有。

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首が太くなる原因は?

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姿勢の悪さ

姿勢が悪いと首周りの筋肉に負担がかかるので、首が太くなる原因になります。特に猫背や首を前に突き出す姿勢は問題です。

例えば、長時間のデスクワークをしていると、だんだん首が前に突き出す姿勢になりがちなので、首の筋肉に負担がかかり、筋肉の緊張や肥大を招きます。また、スマートフォンの使用も同様に、首を前に突き出す姿勢を誘発します。そのため、日常的に下を向いて長時間スマホを見ている人は、首が太くなりやすいといえます。

このほかにも、高いヒールをよく履く・片方の肩にばかりバッグを持つなども、首が太くなる原因に。高いヒールを履くと、体の重心がつま先に行って体が前傾し、背中が丸まって首にも負担がかかりやすくなります。また、片方の肩にばかりバッグを持っていると、体の片側が下がって片側が上がり、背中や首に過剰な負担がかかります。

いずれにしても、姿勢が悪い状態が続くと、首回りの筋肉に負担がかかって首が太くなる原因になり得るということです。

首周りのコリ

首周りの筋肉の緊張やコリは筋肉を肥大化させるため、首を太く見せる原因になります。特に多いのは、耳の後ろあたりから鎖骨にかけて伸びる胸鎖乳突筋が発達しすぎて首が太くなるパターンです。また、肩の付け根にある僧帽筋が凝り固まっている人も、肩のラインがもっこりして首が太くなったり短く見えたりしがちです。

さらに、これらの筋肉が凝っていると、自然と姿勢が悪くなります。その結果、猫背や首を前に突き出す姿勢が定着し、首周りの筋肉がさらに緊張し、さらに太く見えるようになってしまいます。

間違ったフォームでのトレーニングによる筋肉の発達

前述したように、胸鎖乳突筋や僧帽筋といった首周りの筋肉が発達すると、首が太く短く見えやすくなります。その一般的な要因の一つとして、誤ったフォームでの筋トレによる筋肉の発達が考えられます。例えば腹筋をする際に、お腹の力で上がらずに首の力で勢いをつけて上がっていると、首周りに意図せず筋肉がついてしまい首が太くなることもあります。

むくみ

むくみが原因で首が太く見えることもあります。例えば、塩分を多く摂取すると、体内に水分が溜まりやすくなり、むくみが生じます。首周りのむくみもその一部です。加工食品や外食・スナック菓子など、塩分が多く含まれる食品を控えることがだいじです。また、長時間座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢は、血流が滞り、むくみを引き起こします。定期的に体を動かし、血流を促進することが必要です。

脂肪のつきすぎ・たるみ

肥満の人は首周りにも脂肪が蓄積しやすくなります。また、年齢に伴うたるみによっても首が太く短く見えるようになります。

首を細くするためのストレッチ

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ここからは、首を細くするためのストレッチをご紹介します。特に、首のこりや姿勢の悪さが原因で首が太くなっている人はぜひやってみてください。デスクワーク中や、休憩でちょっと立ち上がったときに気軽にできる内容です。
(※)画像は正座で行っていますが、椅子に座っても、立って行ってもOK

ストレッチ1:首の横伸ばし

【やり方】

1. 右手を頭の左側に置き、左手を背中に回します。

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2. 頭を右側に倒し、左肩を下にグッと下げて、耳の後ろから鎖骨にかけて(胸鎖乳突筋)を伸ばしていきます。この状態を10秒ほどキープしましょう。

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3. この動きを左右それぞれ行いましょう。

なお、伸ばす方向は真横だけでなく、ちょっと前・ちょっと後ろなど方向を少しずらしながら行うのが効果的です。自分が気持ちよいと感じるところを探しながら、首から肩にかけての筋肉を伸ばしてみてください。

ストレッチ2:首の前伸ばし

【やり方】

顎を天井に向けるようにしながら、頭を後ろに倒し、10秒ほどキープして元に戻します。

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※やりにくい場合は、顎に手を添えて手で頭を押し上げてみてください。

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ストレッチ3:首の後ろ伸ばし

【やり方】

頭のうしろで両手を組み、頭を前に下ろして10秒ほどキープします。しっかり首を丸めて、首の後ろを伸ばしましょう。

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※伸ばすときに腰を反らせると、肩の付け根(僧帽筋)までしっかり伸ばすことができます。

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ストレッチ4:肩回し

【やり方】

1. 片方の手で肩をつかみます。指を肩の付け根にグッと置きましょう。

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2. 肩をつかんだまま、肩を中心に腕を回します。前回し・後ろ回し、それぞれ10回ほど行いましょう。肩周りの筋肉が動かないように、手でしっかり固定しながら行うのがポイント。巻き肩になりやすい人は後ろ回しを特にしっかり行いましょう。

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3. この動きを左右両方で行ってください。

ストレッチ5:タオルを使った首の後ろ伸ばし

【やり方】

1. フェイスタオルを首に当てて持ちます。耳下あたりにタオルを当ててまっすぐ引っ張るようにしましょう。

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2. 1のまま、頭を上に向けていき、首の後ろが伸びるのを感じながら10秒ほどキープします。

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首を細くするために日常生活で気をつけるべきこと

最後に、首を細くするために日常生活で気をつけたいポイントをご紹介します。ご紹介したエクササイズに合わせて、ぜひ実践してみてください。

正しい姿勢を意識しよう

デスクワークをする時には、姿勢が悪くならないように心がけましょう。背筋をしっかり伸ばし、頭を前に突き出さないようにします。正しい姿勢が取れるように椅子や机の高さ・パソコンのモニターの高さを調節することも必要です。スマホを見るときも姿勢に気をつけ、頭が下方向や前に突き出さないように気をつけましょう。正しい座り姿勢について学びたい人は、こちらの記事をお読みください。

関連記事:正しい姿勢の美容・健康効果とは?姿勢のセルフチェック・トレーニング方法を解説!

デスクワークの合間に体を動かそう

長時間座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢は、血流が滞り、むくみを引き起こします。定期的に体を動かし、血流を促進することが必要です。トイレに立ったときなど、上記でご紹介したストレッチをこまめに行いましょう。

首までお風呂に浸かって筋肉の緊張を和らげよう

入浴時に首までしっかりと温まることも、筋肉の緊張を和らげるのに有効です。血行促進が促進されるので、コリ改善にも効果的です。お風呂に浸かりながら優しくマッサージもするのも良いでしょう。このほか、サウナもおすすめです。サウナと水風呂を交互に入ることによって温冷効果で血流が良くなり、首回りの筋肉の緊張が取れやすくなります。

関連記事:サウナは身体に悪い?サウナの健康効果と「ととのう」ための入り方を解説!

まとめ

首が太くなる原因は、姿勢の悪さ・筋肉のコリ・間違ったトレーニング・むくみなど、多岐にわたります。日常生活の中で正しい姿勢を保ち、血流を促進するためにこまめに体を動かすことが大切です。また、今回ご紹介したようなストレッチを取り入れることで、首の筋肉をほぐし、細く見せることも可能です。首・肩周りの凝り改善にも効果的なので、ぜひ日常の習慣として取り入れてみてくださいね。

【監修】女性専用パーソナルジム ボディサーベーション 宮本志緒里

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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