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正しい姿勢の美容・健康効果とは?姿勢のセルフチェック・トレーニング方法を解説!

正しい姿勢を保つことは、美容や健康に大きな効果があります。姿勢が悪いと、肩こりや腰痛だけでなく、呼吸が浅くなり、集中力や体調に悪影響を与えることも。さらに、猫背や反り腰などの悪い姿勢は見た目にも影響し、顔のたるみやスタイルの崩れを招きます。

そこでこの記事では、正しい姿勢と悪い姿勢の違いをセルフチェックする方法や、改善に役立つトレーニング方法について、パーソナルトレーナーの宮本志緒里さんに教えてもらいました。

宮本志緒里

【監修】女性専用パーソナルジム ボディサーベーション

大阪/心斎橋/四ツ橋/南船場の女性専用パーソナルジム ボディサーベーションのパーソナルトレーナー。モットーは“健康はお金で買えない”。全てのお客様にトレーニングだけでなく、ストレッチや健康になるための生活習慣、食事の栄養素などについての指導も行う。NSCA-CPT(パーソナルトレーナー資格)JSA-CSTS(ストレッチ資格) 保有。

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そもそも「正しい姿勢」「悪い姿勢」とは?セルフチェックしてみよう

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まずは、正しい姿勢と悪い姿勢を知っておきましょう。立っているとき・座っているときに分けて解説します。

立っているとき

正しい立ち姿勢

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★ポイント
  • 足幅は肩幅より少し狭めに
  • 背筋を伸ばす
  • 膝を伸ばす
  • 顎を引く
  • 下腹部に少し力を込める
★セルフチェックのやり方

壁に背を向けて立ち、かかと〜ふくらはぎ〜お尻〜肩の後ろ〜頭を壁にしっかりつけるようにしましょう。壁にこれらのポイントが触れるように立ったとき、「身体が後ろに傾いているように感じる」「かなり胸を張らないといけない」という方は、普段の姿勢が崩れている可能性があります。

悪い立ち姿勢①猫背

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★猫背の特徴
  • 顎が前に落ちている
  • 首が前傾している
  • 肩が内側に入って、腕が体の前にきている
  • 骨盤が前に倒れている
  • お腹の力が抜けている

悪い立ち姿勢②反り腰

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★反り腰の特徴
  • 骨盤が前傾して腰が反り、お尻が突き出ている
  • 背中の筋肉が過度に緊張している
  • お腹の力が抜けている

座っているとき

正しい座り姿勢

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★ポイント
  • 骨盤と膝が平行になるように座る(椅子の高さの調整が必要)
  • 骨盤をまっすぐ立てて、お腹と背中に力が入っている
  • お尻の真ん中あたりに重心を置く
  • 顎を引く
  • 背筋を伸ばす
  • 足の裏を床にピッタリつける

★セルフチェックのやり方

全身鏡があれば、鏡に映して自分の座り姿勢をチェックしてみましょう。

悪い座り姿勢①猫背

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★猫背の特徴
  • 背中が丸まっている
  • お腹の力が抜けている
  • 顎が前に突き出ている
  • 首が前傾している
  • 肩が内側に入っている

デスクワーク中は特に猫背になりやすいと言えます。顔をパソコンの画面に近づけようとして猫背になってしまうからです。対策として、モニターの位置を目線に合わせて、キーボード位置を下げるのが効果的。また、背中にクッションを挟んで背筋を伸ばしやすくするか、お腹側にもクッションを挟むとお腹の力が抜けるのを防げます。

悪い座り姿勢②反り腰

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★反り腰の特徴
  • 骨盤が前傾して腰が反ってお尻が突き出ている
  • 腰回りに必要以上に力が入っている
  • お腹の力が抜けている

座り姿勢を良くしようとして、反り腰になってしまっている人もいます。お腹に力を入れて、お尻の真ん中に座ることを意識してください。

悪い座り姿勢③仙骨座り

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★仙骨座りの特徴
  • 背もたれに深くもたれ過ぎている
  • お尻が背中よりも前に出ている
  • 重心が背中にいっている
  • 全身の力が抜けている
  • 肩が内側に丸まっている

楽な姿勢を取ろうとするとこのような仙骨座りになりがち。ですが腰痛の原因になるので、できるだけ避けたい姿勢です。

姿勢を改善するトレーニング方法

ここからは、姿勢を改善するためのトレーニング方法やストレッチ・エクササイズをご紹介します。姿勢が悪い人は体が凝っていることが多いので、全身を整えて姿勢を正すためのストレッチやエクササイズを取り入れてみましょう。

反り腰の改善に効果的!猫のポーズ

反り腰になっている自覚がある人は、反り腰の解消に効果的な猫のポーズをやってみましょう。寝る前にも簡単にできるのでおすすめです。

【やり方】

1. 四つ這いになります。肩の真下に手が来るようにしましょう。

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2. おへそを覗くようにして10秒キープ。背骨を丸めるようなイメージで行いましょう。

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3. ゆっくり1の姿勢に戻ります。

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肩甲骨と背中〜腰回りをほぐす、赤ちゃんのポーズ

姿勢が悪いと腰や背中・肩が凝りがち。1日の体の疲れをリセットしましょう。寝る前にベッドでやるのがおすすめです。

【やり方】

1. 仰向けに寝転びます。

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2. 両膝を両手で抱えます。

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3. 上半身を起こして、背中がグーっと伸びていくのを感じながら体を丸めます。10秒ほどキープして、2の姿勢に戻します。

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姿勢の悪さからくる前ももの張り解消ストレッチ

姿勢が悪い人、特に反り腰の人は、前ももが張っている傾向があります。前ももを伸ばして張りを改善するストレッチを行いましょう。

【やり方】

1. 仰向けに寝転びます。

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2. 片膝を立てます。

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3. 立てた方と反対の足のかかとをお尻の下に持っていき、10秒ほどキープします。前ももがグーっと伸びるのを感じましょう。

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4. この動きを左右それぞれ何回か行ってください。

正しい姿勢の健康効果・美容効果

正しい姿勢を意識することで、さまざまな健康・美容効果が得られます。

正しい姿勢の健康効果

腰痛・肩こりの予防

正しい姿勢は、腰や肩にかかる負担を軽減します。そのため、腰痛や肩こりの予防・改善につながります。

呼吸が深くなる

姿勢が悪い人は呼吸が浅くなりがちです。呼吸が浅いと体が酸素不足になり、疲れやすくなったり集中力が低下したりしてしまいます。背筋をちゃんと伸ばして正しい姿勢を意識することで、胸郭が広がり、自然と呼吸が深くなります。

深い呼吸は、酸素の摂取量を増やし、全身の血流を良くする効果があります。また、呼吸が深くなると副交感神経が活性化するためリラックスしやすくなるので、ストレスを防ぐことにもつながります。

内臓の働きが良くなる

正しい姿勢を保つことで内臓の位置が適切に保たれ、消化や代謝機能が向上します。猫背など悪い姿勢をとっていると、内臓が圧迫されて消化不良や便秘の原因となることがありますが、姿勢を改善することでこれらのトラブルの改善が期待できます。

正しい姿勢の美容効果とは

スタイルがよく見える

背中がピンと伸びた姿勢は、それだけでもシルエットが美しくスタイルも良く見えるものです。また、正しい姿勢をとっていると自然とお腹のインナーマッスルが強化されるので、体全体のシルエットが引き締まりやすくなります。特にウエストラインが強調され、スタイルがよく見えます。

顔のたるみ予防につながる

猫背など姿勢が悪い人は、頭から首が前傾しているので、後頭部からフェイスラインの皮膚も前に落ち、たるみやすくなります。また、一部の筋肉が過度に緊張したり、他の筋肉が弱くなったりすることもあり、これも顔のたるみの原因に。正しい姿勢を保つことで、顔や首の筋肉がバランス良く使われるため、筋肉のたるみ予防が期待できます。

ダイエット効果も

正しい姿勢を保つには腹筋や背筋を使う必要があるため、一定のダイエット効果が期待できます。これらの筋肉を日常的に使うことで、自然とカロリー消費が増加します。特に、座っているときや立っているときに良い姿勢を維持することで、基礎代謝が向上し、エネルギー消費が促進されます。

まとめ

デスクワークをしている人や一日中立ち仕事をしている人は、ついつい姿勢が崩れがちですよね。でも、正しい姿勢を意識することで、腰痛や肩こりの予防、呼吸の改善、内臓機能の向上といった健康効果が得られます。また、背筋を伸ばして姿勢を整えることで、スタイルアップや顔のたるみ予防、さらに基礎代謝が向上し、ダイエット効果も期待できます。

一日中ずっと正しい姿勢を意識するのは大変ですが、まずは気づいたときだけでも姿勢を正す意識を持つようにしましょう。また、今回ご紹介したストレッチを取り入れて、悪い姿勢の癖を取るようにすることも大切です。

【監修】女性専用パーソナルジム ボディサーベーション 宮本志緒里

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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