お手軽カンタン!「指ヨガ」でからだの不調を改善しよう
お悩み別指ヨガにチャレンジ
健康とくらし
2014年04月03日掲載
日々のデスクワークなどで、肩こりや腰痛に悩まれている人は多いはず。そこで、仕事や家事のちょっとした空き時間にできる、からだの症状に合わせた「指ヨガ」を紹介。
指ヨガのポイント
- 始めから強く押さないこと。ちから加減は「イタ気持ちいい」がベスト。
- 食後すぐの施術は避ける。
血液が全身に巡ることで、胃にあまり行き届かなくなってしまい、
消化不良を起こすことがあるので、1時間くらいあけるのが望ましい。 - ゆっくりと息をはきながら指圧し、息をゆっくりと吸いながら圧を緩める。
- 皮膚を傷つけないために、爪は短く切っておく。
- 垂直に指圧をすること。
お悩み別 指ヨガ
肩こり
肩こりの原因の1つとして考えられるのが、肩部のゆがみです。肩が左右前後に傾いたり、肩甲骨の動きが悪くなってしまうと、血行不良のもととなり、肩こりを引き起こしてしまいます。
肩にあたる部分=人差し指と薬指の付け根の関節をもみほぐすことが重要です。
施術法1
人差し指と薬指を回したり、反らせたりしましょう。
肩部の代わり人差し指と薬指を動かすことで、肩部もほぐれ血流がよくなります。
※片手だけでもOK
施術法2
人差し指と薬指の付け根あたりや、関節の内側・外側、指と指の間をほぐします。
より痛く感じる部分は重点的に指圧しましょう。
※片手だけでもOK
腰痛
腰痛の大半は、骨盤や腰椎のゆがみが原因で起こります。腰の筋肉をほぐすことで、腰痛の症状は和らぐので、脊椎にあたる中指の延長上・手の甲の真ん中を指圧してみましょう。
施術法1
背骨に近い腰部が痛い場合は、手の甲にある中指の骨の両側を押します。より痛みを感じるところを、しっかりともみほぐしましょう。
※片手だけでもOK
施術法2
腰の外側が痛い場合は、親指と人差し指、薬指と小指の根元あたりを指圧して痛いところを探してみましょう。痛みをより感じる部分は、重点的にほぐします。
※片手だけでもOK
頭痛・眼精疲労
脳腫瘍などの疾患をのぞく、一般的な頭痛は脳内の血流や頭蓋骨のズレが原因となっていることが多いものです。また、疲れ目から頭痛を起こすことも…。よって、頭部にあたる中指の第一関節を中心にもみほぐしてみましょう。
頭痛改善の施術法
中指の爪側が後頭部、さらにその上にある指先は頭頂部となるので、中指の第一関節を下から上を押し上げるようにマッサージをしましょう。頭蓋骨のズレを修正します。
※片手だけでもOK
眼精疲労改善の施術法
中指の指紋部分が顔に相応し、中央より少し上が目になります。中指の先を反対側の親指の爪で指圧します。痛みを感じる部分はより丁寧にもみましょう。
※片手だけでもOK
イライラ・不眠・落ち込み・倦怠感
イライラや不眠は自律神経の乱れによって起こります。バランスを整えるにはへそと、へそよりおよそ1.5cmにある丹田を指圧するのが効果的です。
(1)へそにあたる手のひらの中央部分(中指を軽く折りまげ手のひらにあたる箇所)を息をはきながら、最低10秒間指圧します。
(2)へそ部分より約1.5cm下にある丹田に相応する部分を息をはきながら、最低10秒間かけて押します。
癒し効果がさらに増す「ペアハンドヒーリング」
「指ヨガ」はいつでもどこでも、一人でカンタンに行えるのが利点ですが、実はペアで行うとさらに効果的です。「施術される人はもちろん施術する人も、手に触れることで安心感が得られ、幸せに関係するホルモン類が脳から多く分泌されるんです。施術中に心地よさから寝てしまった方もいらっしゃいます(笑)」と、神園先生。
手をもみほぐすことで脳を含め全身の血行がよくなり、心もリラックス状態に。脳の疲労感を取り除くだけでなく、脳溢血などの疾患の予防や脳梗塞の後遺症の改善などにも役立ちます。さらに、他者と触れ合うことで安心感が得られ、コミュニケーションのツールにもなるなど、家族や恋人、友達同士で行ってみては?
実際に「ペアハンドヒーリング」を体験してみました!
デスクワークで普段から肩こりや腰痛に悩まされていたため、その部位を中心に、神園先生に施術をしていただきました。座っておしゃべりをしながらでも効果はあるのですが、一番は寝転がった状態。からだ全体の力が抜けてリラックスができ、先生の手の温かさもあってついウトウト…。ホホバなどのアロマオイルを使うと、肌への摩擦も少なく、格段に心地よさがアップ。取材後はからだがなんとなく軽く、その日は腰痛や肩こりを気にせず仕事ができました。
日本には「手当て」という言葉がありますが、まさにそれを体感できた時間でした。