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春と秋に急増!有害物質「PM2.5」から身を守る!

PM2.5対処法

春や秋は高濃度に!

中国が発生源のPM2.5が日本に飛来しやすいのは、西から「偏西風」が吹く春や秋。偏西風に乗って大量のPM2.5が中国から日本へ運ばれてくるため、春や秋はPM2.5の濃度も高くなります。
また、湿度の高い雨の日は、PM2.5に水分が付着して重くなるため、飛散しにくい一方、晴れの日は湿度が低いため飛散しやすくなります。
そのため、湿度が低く呼吸器への負担も大きくなる春は、乾燥しがちなのどや鼻の粘膜にPM2.5や花粉が付着すると、さらに症状が重くなってしまうのです。
環境省は健康を守るための目安として、大気中のPM2.5の濃度について「1年間の平均値が15μg (マイクログラム) /m³以下、かつ1日の平均値が35μg/m³以下」と基準を定めています。さらに、都道府県などが外出を自粛するなどの注意喚起を行う目安を「1日平均値が環境基準の2倍である70μg/m³」と設定しています。
現在各自治体では、大気汚染が常時監視され、各ホームページで確認することができます。また、環境省が運営する大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」では、24時間体制で日本全国各エリアの大気汚染を観測しています。

≫そらまめ君 (環境省)

「PM2.5」の対処法

「PM2.5」の濃度を確認しながら、身近なところでは下記のような準備や対策をしておくとよいでしょう。

さらに、お布団や衣類についたPM2.5は家の中に持ち込まないようにすることも重要です。外に干さないようにすることが一番ですが、お天気がよくて「どうしても…」という場合は、下記のことを心がけましょう。

・布団を干すときは密閉性の高い布団干し専用の袋に入れる(ダニの死滅にも効果アリ)
・布団や衣類を取り入れる際に、0.3μmの物質をキャッチするHEPAフィルターつきの掃除機を使用する
・室内に取り込んだ洗濯物からPM2.5が舞い上がらないように、丁寧に扱う

食物にPM2.5が付着していたら…

大気のほかにも、心配されるのが食物からPM2.5を摂取してしまうこと。 環境省では「PM2.5の影響は主に呼吸器系へのものであり、摂食による健康被害は報告されておりません」としています。さらに、食品には硫酸塩や硝酸塩などPM2.5の構成成分である無機塩が含まれ、その量は大気中のPM2.5よりもはるかに上回っているのです。また、大気から吸収するのと、食べ物から吸収するのでは仕組みが異なるので、食の専門家も「悪影響を及ぼす可能性は低い」との見解を示しています。

「PM2.5」の影響を気にするあまり、日常生活に支障をきたしてしまっては意味がありません。正しい情報を得て対策をたてることが大切と言えます。

春と秋に急増!有害物質「PM2.5」から身を守る!

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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