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髪の毛をサラサラにするには?専門家が解説するヘアケアのポイント

「サラサラの髪の毛になりたい……」そうは思っていても、現実には、髪がごわついたりパサついたりうねったり、サラサラとは真逆の状態に悩んでいる方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、ヘアライターの佐藤友美さんに、髪の毛をサラサラにするためのヘアケアのポイントを教えていただきました。

佐藤友美

ヘアライター

1976年、北海道知床半島生まれ。テレビ制作会社勤務を経て、ライターに転向。日本初、かつ唯一のヘアライターに。著書『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)は8万部を超えるベストセラーとなる。2021年に『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版)を出版。歯切れの良い解説が好評でテレビ、ラジオ番組でも活躍。講演回数も年間60回を超える。

ヘアライター 佐藤友美

髪の毛がサラサラにならない原因は?

髪質に悩む様子

髪の毛がサラサラにならない…まずはその原因について知っておきましょう。「髪がサラサラ」とは程遠い、髪のごわつきやパサつき。このような状態になってしまう主な原因は、髪の乾燥やダメージです。髪の乾燥やダメージは、以下のような要因で起こりやすくなります。

原因1.カラーリングやパーマ

ヘアカラーやパーマを繰り返していると、髪の毛の内部のたんぱく質が流れ出てしまい、ごわつきやパサつきを招きます。

原因2.紫外線

紫外線を浴びると髪の組織が壊れる恐れがあり、ごわついたりパサつきやすくなったりします。

原因3.間違ったヘアケア

髪は濡れているときが最もダメージを受けやすい状態です。そのため、シャンプー時の摩擦は、髪のごわつきやパサつきを招きます。また、髪を洗った後にきちんと乾かさず、濡れたままにしているのも良くありません。

この他、うねりやくせといった先天的な髪質が原因で髪の毛がサラサラにならないということも考えられます。先天的なうねりやくせは、ヘアケアだけでは解消することができません。ストレートパーマや縮毛矯正などの別のアプローチを検討した方が良いでしょう。以下、乾燥やダメージが原因である場合の髪のごわつき、パサつきの解消方法をご紹介します。

髪の毛をサラサラにする即効性の高い方法

髪をかきあげる様子

サラサラにするには毛先のメンテナンスが重要

髪のダメージは、毛先から進行していきます。髪を伸ばしている途中でも、ときどきはカットして毛先をフレッシュな状態に保ちましょう。毛先を切るだけで、見た目のサラサラ具合は圧倒的に変わります。定期的に毛先をカットしておけば、手触りもよくなります。

髪表面にヘアアイロンを当てるとサラサラに

ヘアアイロンやコテで髪表面に熱を当てるのも、即効性が高い解消方法です。キューティクルが閉じて髪表面の凹凸がなめらかになるので、見た目のパサつき感が軽減し手触りもサラサラになります。

ヘアアイロンで髪をサラサラにするコツ
  1. ヘアアイロンをする前にドライヤーでしっかり髪を乾かしておく。

  2. ヘアアイロンは髪の根本部分から当てる。

  3. 毛先はスッと伸ばすだけにする。


なお、スタイリングの最後にオイルやバームスプレーなどで髪をコーティングすることもおすすめです。乾燥や湿気から髪を守り、なめらかな髪をキープしやすくなります。

髪をサラサラにする方法:ダメージを軽減するシャンプーの仕方

シャンプーする様子

シャンプーは、髪質に合ったものを使うことが大事

シャンプー選びで大事なのは、髪質に合わないシャンプーを避けること。市販のシャンプーは、大きく「サラサラタイプ」と「しっとりタイプ」に分けることができます。
サラサラタイプのシャンプーは、髪に軽さを出すものが多く、保湿力はあまり高くない傾向があります。髪のダメージや乾燥が気になる方が使うと、むしろパサつきやすくなることも。こういった方には、保湿力の高い「しっとりタイプ」のほうが適しています。
一方、髪のボリュームがない方や薄毛の方が「しっとりタイプ」を使うと、シャンプーの重さで髪がペタンとしてしまいます。こういった方には「サラサラタイプ」がおすすめです。自分の髪質がわからない方は、担当の美容師さんに聞いてみるとよいでしょう。

シャンプー前にブラッシングを

シャンプーをする前にブラッシングをすることで、髪の毛の表面についているホコリや汚れを取り除いたり、浮かせたりできます。また、ブラッシングで髪を整えておくと、シャンプー時に髪が絡まりにくくなり、ダメージを軽減できます。髪をブラッシングするときは、まずは毛先の絡まりを丁寧に解いてあげましょう。絡まりが取れたら、根本からブラッシングしていきます。

シャンプー前にお湯で予洗いを

シャンプーをする前に2分程度お湯で髪をしっかり洗い流しましょう。こうすることで、髪や頭皮に水分を行き渡らせることができるので、その後のシャンプーのなじみが良くなり、過度な摩擦を防げます。また、予洗いで髪の毛についた汚れが十分落とせるので、その後のシャンプーで髪をゴシゴシ洗わずに済みます。

お湯の温度は38℃程度に

熱すぎるお湯で髪を洗うと、キューティクルが開いて髪内部の成分が流れ出やすくなり、乾燥やパサツキの原因になります。予洗いやシャンプーには、38℃程度のぬるめのお湯を使いましょう。

シャンプーするとき毛をゴシゴシこすらない

シャンプーをするときは毛をゴシゴシ洗わないように気をつけましょう。摩擦によって髪が傷んでしまいます。シャンプーは頭皮を洗うことをメインに。髪の毛についた汚れは、シャンプー前の予洗いでほとんど落とせています。

髪の毛をサラサラにする方法:効果的なトリートメントの使い方

トリートメントをすすぐ様子

トリートメントは髪の水気をとってから塗布して

トリートメントは、シャンプー後のびしょびしょの髪につけるのではなく、一度タオルで水気を軽くとってから塗布しましょう。

トリートメントをつけたらコームで馴染ませて

髪の毛にまんべんなくトリートメントを行き渡らせるために、トリートメントを塗布したら目の粗いコームで髪をとかしましょう。

パサつきが気になるときは二度づけを

パサつきが気になるときは、一度トリートメントを洗い流した後、もう一度トリートメントをするのがおすすめです。同じアイテムを使っていても、髪の保湿が高まるので、サラサラ感を得やすくなります。

塗布後に時間を置くとなお良し

トリートメントを塗布した後に時間を置くのも良い方法です。成分が浸透しやすく、髪をしっかりコーティングしてくれます。

髪の毛をサラサラにする方法:ドライヤーのコツ

ドライヤーで髪を乾かす様子

できるだけ時間を置かず髪を乾かして

髪は濡れているときが最もダメージを受けやすい状態です。スキンケアなどをしていてお風呂上がりから髪を乾かすまでに時間がかかってしまう方は多いかと思いますが、できるだけ早く髪を乾かしてあげることが大事です。

ドライヤー前にアウトバストリートメントをつけて

髪が濡れている状態でアウトバストリートメント(洗い流さないタイプのトリートメント)を塗布しましょう。髪全体に馴染ませ、ダメージを受けやすい毛先部分はトリートメントが浸透するよう髪を握りながらつけます。

ドライヤーは髪の根本から毛先に向かって当てて

ドライヤーを当てるときは、「髪の根本側から毛先に向かって」が鉄則。キューティクルが閉じやすくなるので、ごわつきやパサつきが抑えられます。

温風と冷風を使って

ドライヤーの温風と冷風を上手に使い分けましょう。温風でしっかり乾かした後、仕上げとして全体に冷風を当てると、髪のキューティクルが引き締まってサラサラになります。うねりやくせが気になる方は、くせを伸ばしたいところに温風・冷風を交互にかけてみてください。

髪をサラサラにする方法:日常生活で気をつけるべきこと

サラサラの髪を両手でかきあげる女性

髪も紫外線対策を

紫外線よる乾燥・ダメージを防ぐために、髪にも紫外線対策を。紫外線カット効果のあるヘアケア剤を使ったり、帽子を被ったりするのがおすすめです。また、朝シャンをすると頭皮の皮脂が洗い流されてバリア機能が低下し、紫外線に対して無防備な状態になってしまいます。紫外線ダメージの観点から考えると、朝シャンは避けた方がよいでしょう。

髪への摩擦を防ぐ工夫を

髪への摩擦は、美髪の大敵。摩擦をできるだけ避けるための工夫をすることが大事です。寝ている間の髪への摩擦が気になる方は、枕カバーをシルク製にする・ナイトキャップを被るなどの方法もアリ。
また、冬場はタートルネックやマフラーなどとの摩擦・静電気も起こりやすくなります。髪をしっかり保湿してオイルやバーム・ワックスなどでコーティングするか、髪型のアレンジで工夫してみましょう。

まとめ

今回ご紹介したように、ダメージやうねりのないサラサラヘアは、日頃のヘアケアやスタイリング時の工夫で作ることができます。シャンプー・トリートメントのポイントや、ドライヤーをかけるとき・スタイリング時の一工夫など、お金をかけずともサラサラヘアに近づける方法もたくさん。髪の毛をサラサラにしたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。また、髪の毛のパサつきや乾燥を解消したいとお悩みの方は、こちらの記事も合わせてご確認ください。
関連記事:冬になると毛先がパサパサする。プロに聞く毛先がパサパサする原因と対策

ヘアライター 佐藤友美

URL: http://satoyumi.com/

▶著書『髪のこと、これで、ぜんぶ。』はこちらから
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『髪のこと、これで、ぜんぶ。』佐藤友美

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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