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アホ毛が出なくなる!意外と知らないアホ毛の直し方とヘアケアのコツ

きちんとヘアセットをしているのに、よく見たら頭頂部からぴょんぴょんとアホ毛が出ている……
自分ではなかなか気づきにくいアホ毛。アホ毛が出ていると、せっかくのおしゃれも台無しになってしまいます。
そこで今回は、アホ毛が出やすくなる原因やアホ毛の直し方・アホ毛を予防するためのヘアケアについて、ヘアライターの佐藤友美さんに教えていただきました。

佐藤友美

ヘアライター

1976年、北海道知床半島生まれ。テレビ制作会社勤務を経て、ライターに転向。日本初、かつ唯一のヘアライターに。著書『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)は8万部を超えるベストセラーとなる。歯切れの良い解説が好評でテレビ、ラジオ番組でも活躍。講演回数も年間60回を超える。

ヘアライター 佐藤友美

どうしてアホ毛が出るの?

アホ毛

まずはアホ毛が出る原因を知っておきましょう。

髪が傷んで切れ毛になり、それがアホ毛になる

髪が傷んでいると髪の毛が途中で切れて、その短い毛(切れ毛)がアホ毛として飛びやすくなります。シャンプーするときに髪の毛同士をゴシゴシこするように洗っていると、摩擦によって切れ毛が増えます。また、ちゃんと髪を乾かさずに濡れたままで寝るのも、切れ毛の原因になってしまいます。 

生えたてで成長途中の毛がアホ毛になる

髪の毛には毛周期があり、一定のサイクルで新しい髪の毛が生まれています。生えたてで短い毛は、他の髪になじまず、どうしても飛び出しやすくなります。特に、うねりながら生えてきた毛はアホ毛になりやすいと言えます。なお、毛のうねりは、毛穴の形が歪んでいたり毛根が弱っていて丸い形をキープできなくなったりしていると出やすくなります。ホルモンバランスが変化する産後や更年期に起きやすい傾向があります。

湿度が高いとアホ毛が出やすくなる

雨の日など湿度が高いときも、うねった毛や短い毛が立ちやすくなり、アホ毛が目立ってしまいます。湿度が高い日は、ブローやスタイリングで綺麗に整えても、髪の毛に水分が出入りすることで元の形状に戻ってしまいやすいからです。

髪が乾燥しているときもアホ毛が出やすくなる

反対に、空気が乾燥していたり髪や頭皮が乾燥したりするときも、静電気によってアホ毛が出やすくなります。

スタイリング時や外出先でのアホ毛対策

髪をスタイリングする様子

アホ毛は、スタイリング時のちょっとしたコツで抑えることができます。

ヘアスプレーをコームの柄の部分にふきかけて髪の表面をなでる

スタイリングの最後に、ヘアスプレーをコームの柄の部分にふきかけて髪の毛をなでつけます。これは撮影現場などでヘアメイクさんもやっている方法。髪に直接スプレーすると髪がバリバリになってしまったり、コーム部分でなでつけると筋がつきやすくなったりしますが、柄の部分を使えばアホ毛だけを抑えることができます。

ワックスやバームなど油分を含むスタイリング剤で髪をコーティングする

髪は、水分が出入りすることによって癖・うねりが出やすくなります。特に傷んでいてキューティクルが開いている毛は水分が蒸発しやすいため、癖やうねりが強くなり、アホ毛が目立ちやすくなります。水分の出入りを防ぐために、油(ヘアオイル・ワックス・バームなど)を表面につけて髪の毛をコーティングし、蓋をしてあげましょう。
ヘアオイルやバーム・ワックスをつけるときのポイントは、手のひらに伸ばしてから薄くつけること。髪の根元から毛先を中心に塗布しましょう。

いつも同じ分け目にせず、分け目を変えるのも大事

分け目部分は紫外線が当たるため、髪が細くなったり切れ毛になったりしがちです。いつも同じ分け目にしていると、その部分の毛は傷みやすく、アホ毛が出やすくなります。そこで、分け目を固定せず、日によって分け目を変える、もしくはジグザグに分け目を取ってまっすぐの線をつけないようにしましょう。また、分け目をつけたままきつく一つ結びにするのも避けた方が良いでしょう。分け目付近の髪が引っ張られるため、切れ毛・アホ毛の原因になります。

外出先ではスティックタイプのワックスや透明マスカラでお直しを

外出先でアホ毛が気になったときにサッと直せるように、スティックタイプのワックスやヘア用の透明なマスカラを持ち歩くと良いでしょう。特にヘア用マスカラは、毛流れをつぶさないのでアレンジときでも使いやすくおすすめです。

アホ毛予防のために!普段から気をつけたいこと

手鏡を見つめるロングヘアの女性

アホ毛予防のためには、アホ毛の原因となる髪のダメージや切れ毛を防ぐことが大事。そのための対策をご紹介します。

まずはアホ毛が出ていないか改めて確認してみましょう

「自分がどのくらいアホ毛が出ているのか」を知らない方は意外と多いものです。普通に鏡を見ているだけでは気づきにくいので、改めてチェックしてみましょう。アホ毛が特に出やすい湿気の高い日に、白い壁の前で自撮りしてみると、アホ毛の状態がよくわかります。「こんなにアホ毛が出ていたなんて!」と驚く方は多いかもしれません。

保湿力の高いシャンプー・トリートメントを使用する

アホ毛の予防には、原因となる髪のダメージ・切れ毛を防ぐことが大事。そのためには、髪の保湿ケアを重視しましょう。特に湿気によって髪のコンディションが悪化しやすい梅雨時期は、シャンプー・コンディショナー・トリートメントの見直しを。うねりが気になるときは、普段より濃度の高いトリートメントを使うのもおすすめです。

髪のうねりやダメージ予防のためのシャンプーやコンディショナーの選び方・正しい使い方は、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
関連記事:冬になると毛先がパサパサする。プロに聞く毛先がパサパサする原因と対策

頭皮と髪の紫外線対策を

紫外線は、髪のダメージを悪化させ、切れ毛やアホ毛を増長させます。特に紫外線が強くなる夏場は注意。帽子や日傘で頭皮や髪を守るようにしましょう。頭皮や髪用の日焼け止めスプレーを利用するのもおすすめです。また、夏場は特に朝シャンも避けて。朝シャンをすると頭皮の皮脂が洗い流されるので、紫外線をダイレクトに受けることになってしまいます。

カラーやパーマによるダメージを防ぐ

ヘアカラーやパーマは髪のダメージを招き、切れ毛が増えてアホ毛につながります。ヘアカラーやパーマをした後は、いつも以上にヘアケアを重視してください。また、ヘアカラーをした後は、最低24時間・できれば48時間はシャンプーをしない方が良いでしょう。ヘアカラーは48時間程度かけて色素沈着していくため、その間にシャンプーをしてしまうと、色が流れるだけでなく髪内部の栄養分も流れ出やすくなってしまいます。

定期的にヘアカットをするのも◎

定期的にヘアカットをするのも、切れ毛やアホ毛の予防になります。髪の毛は毛先から傷んでいくので、切り戻してあげるのが大事です。髪の毛を伸ばしている方も、3ヶ月に1回程度はヘアカットをすることをおすすめします。

まとめ

自分では気付いていないだけで、よく見るとアホ毛が出ている人は多いものです。アホ毛が出ていると、せっかく綺麗にスタイリングをしていてもなんとなく残念な印象になってしまいます。雨や湿気で髪のコンディションが悪くなりやすいこの時期、ぜひ今回ご紹介したアホ毛対策や予防としてのヘアケアを実践してみてくださいね。

ヘアライター 佐藤友美

URL: http://satoyumi.com/

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『女の運命は髪で変わる』佐藤友美

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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