頑固な肩こりにも効く!セルフ「肩甲骨はがし」
肩甲骨はがしとは?
病気・症状と予防
2015年02月05日掲載
「肩甲骨はがし」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
その言葉だけ聞くと少しこわいイメージをもちますが、実は整体院などではよく行われ、肩甲骨の稼動域を広げることができる施術の一つです。
肩甲骨は、肩こりや猫背などと深いつながりがあり、肩甲骨をしっかり動かせるようになれば、さまざまな不調が改善されるほか、スタイルアップも期待できます。そこで今回は1人でもできる「セルフ肩甲骨はがし」の方法をご紹介!ぜひ試してみてください。
意外と知らない肩甲骨の役割
肩甲骨は、背中の上部にある大きな骨です。左右に羽のようについていて、腕の上げ下げや腕を回すといった腕の運動とほぼ連動し、その自由な動きをサポートする役割があります。
肩甲骨は体幹(胴体)とは直接つながっておらず、鎖骨でのみつながって、宙に浮いているような状態です。ではどうやって、この背中の上部の位置をキープしていられるのでしょうか。それは肩甲骨を支えるさまざまな筋肉のはたらきによります。
肩甲骨は、背骨と菱形筋(りょうけいきん)という筋肉によって背中側に出過ぎないように、またそのほかの筋肉によって上がり過ぎたり、下がり過ぎたりしないように、キープされています。
また、肩甲骨が動くときには、鎖骨と肩甲骨をつなぐ肩鎖(けんさ)関節なども連動して動きます。たとえばデスクワークなど常に前かがみの姿勢の人は、胸の筋肉が収縮しているため、肩鎖関節の動きが悪くなり、肩甲骨の動きも悪くなってしまいます。
つまり、肩甲骨の動きには、鎖骨やその周囲のさまざまな筋肉がすべて連動しているため、肩甲骨の動きが悪くなると、さまざまな悪影響を招いてしまうのです。
肩甲骨が硬くなると…
肩こりや猫背の原因に
腕を動かすときに使われる肩甲骨ですが、日常生活の動きだけでは、肩甲骨はあまり動きません。さらにデスクワークや、パソコンやスマホを操作していると、前かがみの姿勢が長時間続き、肩甲骨はより動かなくなってしまいます。また年齢とともに筋肉は衰えていきますから、本来宙に浮いている状態であるはずの肩甲骨が、体の内側にへばりついたような状態になり、猫背になってしまいます。また、肩甲骨の動きが悪くなれば、その周囲の筋肉の血行も悪くなり、肩こりの原因となります。
体と顔のたるみ
猫背になると、顔のたるみも引き起こします。特に女性は乳房の重みがありますから、乳房の下にある大胸筋が下に下がり、大胸筋とつながった背中の上部にある僧帽筋(そうぼうきん)が、常に前側に引っ張られた状態になります。すると肩のあたりで僧帽筋が盛り上がったようになり、首が短く見えます。猫背の状態が続けば、トップバストは下を向き、大胸筋とつながった首にある広頚筋(こうけいきん)も下に引っ張られるため、顔のたるみも引き起こすのです。
背中に脂肪がつく
肩甲骨の動きが悪くなると、菱形筋もかたまってしまいます。筋肉には脂肪を燃焼させる筋肉とそうでない筋肉がありますが、この菱形筋は脂肪を燃焼させる筋肉。菱形筋が動いていない=脂肪が燃えていないということですから、背中に脂肪がつきやすくなるのです。
ぽっこりお腹になる
猫背の状態が続けば、腹筋も弱くなっていきます。腹筋が弱くなれば、体を支えられないため、背中が丸くなる、という悪循環になります。
山本しのぶさん
監修:ビッグハートマム 院長
肩甲骨は背骨にくっついているもの、と思われている方が多いですが、肋骨とも背骨とも離れていて、実はかなり動きます。実際に”肩甲骨はがし”をすると『そんなに動くものだったんですね!』と驚かれる方も多いんです。ご紹介するセルフ肩甲骨はがしを行っても、不調が改善されないようなら、プロの手を使った肩甲骨はがしを体験してみてください。
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