脳ドックへ行こう!
脳ドック体験レポート
病気・症状と予防
2010年08月05日掲載
働き盛りの50代Kさんに、大阪は中之島にある「中之島クリニック」での脳ドック体験に密着しました。今回の脳ドックコースは、頭部MRI検査に加え、頸動脈エコーなども加えた検査によって、動脈瘤、脳腫瘍、脳梗塞などの脳血管疾患を早期に発見するためのコースです。
体験者データ:50代男性・管理職・体型/普通
これまでの健康診断で、内臓脂肪や肝機能、血糖値の数値について注意を受けたこともあり、脳に対しても多少不安がありました。ですが、脳の異常は突然おこるというイメージがあるので、今回の脳ドック検査によって「安心」を得たいと思っています。
- 1日の運動量
できるだけ駅まで歩くようにしている(20〜25分) - 1日の食事
3食きちんと食べているが、夜は遅めで週2〜3回ほど外食をする - 生活習慣
喫煙:なし
睡眠:1日7時間
脳ドック検査の流れ
予約
脳ドックを予約すると、検査の1週間ほど前に問診票や検査の説明、同意書が郵送されてきます。既往症(以前かかったことのある病気)、喫煙や飲酒、食事などの生活習慣についての質問に回答し、必要であれば返送します。
受診前日~当日
午前中に受ける場合:検査前日の食事は夜9時までに済ませ、検査当日の朝は絶食します。糖分を含まない水分は前日の夜12時まで摂ることができます。
午後に受ける場合:検査前日の食事に関する制限はありません。検査当日は7時までに消化の良い少量の朝食を摂ります。糖分を含まない水分は当日の9時まで摂ることができます。
眼底検査ではコンタクトレンズを外すので、コンタクトレンズケースを持参しましょう。検査前には金属類を外しますので、メガネケースや小物入れを持っていくと便利です。
1. 受付~着替え
受付を済ませたら、検査着に着替えます。アクセサリー、メガネ、時計などの金属類はMRI機器に影響が出るため事前に外しておきます。そのほか、入れ歯や磁気の貼付剤、携帯電話も対象になります。
※受ける施設や、混雑状況によって検査項目の順番は異なります。
2. 診察、身体測定、採血、尿検査、視力・眼底検査
診察では頭痛やめまい、手足の震えなどの症状を確認します。そのほか、身長、体重、BMI、血圧、脈拍、ウエスト周囲径といった身体測定を行い、脳血管の状態を知る上で必要となるコレステロールや中性脂肪、赤血球数などの数値を血液検査(採血)で調べます。
また、脳の一部である眼底の検査は動脈硬化や高血圧の程度を知るために必要な検査になります。
3. 頚動脈エコー検査
頚動脈は脳につながる重要な血管で、この部分に硬化(動脈硬化)がないか超音波機器を使って観察します。
検査方法:診察台に仰向けになり、プローブと呼ばれる探触子を首に当て、血管の状態を画像で確認していきます。 痛みもなく10~20分程度で終わります。
4. 心電図検査
一見、心臓は脳と関係がないように思われますが、脳卒中の危険因子である不整脈などを見つけるために、心電図検査も不可欠です。
検査方法:診察台に仰向けになり、胸部や両手、両足首に電極を取り付けて計測します。5分程度で終わります。
5. 脳 MRI・MRA検査
MRI検査は、強い磁場を有するトンネルの中に体を入れて、磁石の力と電波を使い、体の内部の様子を画像化する検査です。いろいろな角度から体の断面を画像化することができ、脳血管などの詳細な情報が得られます。
検査方法: MRI装置のベッドに仰向けになり、トンネル状の機器に体を通して撮影してきます。検査中、工事現場のような大きな音がしますが、体を動かしたりせず、安静にしておきます。通常、20分~30分程度で終わります。
6. 検査終了、検査結果
MRI検査が終われば、着替えをして脳ドック検査は終了です。検査結果は後日、郵送で手元に届きます。別途予約をすることで、医師から詳しい説明を受けることもできます。
わずか1時間半という短い時間で、高度な検査を受けられることに驚きました。頚動脈エコーでは動脈硬化の傾向を指摘されたので、生活習慣を見直すきっかけにしたいです。ますます脳血管疾患のリスクが高くなる年齢なので、今後は毎年検査するようにしたいと思います。
郵送される検査結果の例(中之島クリニックの場合)
検査結果報告書/検査結果参照の手引き書/全ての画像検査が入ったCD-R
ご協力いただいたクリニック
中之島クリニック
所在地:大阪市福島区福島2-1-2
Tel:0120-489-401
http://www.nakanoshima-clinic.jp/
脳ドックへ行こう!
※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。