どんな病気も早期発見が肝心! 大切な体のために人間ドックに行こう!
体験レポート
病気・症状と予防
2008年07月03日掲載
今回は、基本コース(約3時間)を、F・Tさん(男性・45歳)に体験していただきました。
体験者のプロフィール F・Tさん(45歳)
[職業] 某IT企業勤務
[最近気になっていること] メタボ
[趣味]読書(特に歴史物)、昼寝、間食(お菓子+アイス、ドライブ(道の駅、直売所等)、喫茶店・蕎麦屋・ラーメン屋・うどん屋めぐり(新しい店探検)、音楽鑑賞
[生活習慣]タバコ1~2箱/日、コーヒー3杯/日。お酒の場は好きですが、アルコールはどちらかと言えば苦手(飲んでますけど…)。一応スポーツジム通ってます。
STEP.1 受診前の準備
人間ドックを予約すると、問診票が送られてきます。既往歴、喫煙や飲酒、食事などの生活習慣などの問診に回答し、郵送で送り返すことからスタートです。
受診にあたっては、前日20時以降の食事を控え、病院に着いたら、検査着に着替えます。
※前日の食事制限は、受診する時間によって変わります。
体験者感想
問診票への記入は全4ページにわたっていて面倒かと思ったが、過去大きな病暦もなかったので、意外に早かった!(楽チン♪)
STEP.2 内容説明と採血・血圧などの測定
検査の内容や検査場所についてレクチャーしてもらい、いよいよ検査に入ります。まずは、血圧を測定し、採血、採尿などを行います。
【検査項目】 採血・血圧・検尿・検便
体験者感想
緊張していたわけではないが、血圧がいつもより高かった。クリニックの方に相談すると、再検査してくれるということで、最後に手動測定器で測ってもらった。これが一番「正確」とのこと。(満足)
STEP.3 身体測定と聴力や眼、肺の検査
身体測定では、身長、体重に加えて、骨密度※を測ります。骨密度は、かかとにゼリーを塗り、超音波で約1分間、計測します(QUS法)。眼の検査では、視力、近視力、眼圧の測定、眼底検査写真を撮影します。近視力測定は、老眼の度合いをチェックし、眼底検査は、緑内障や動脈硬化の早期発見のために行います。聴力検査では、加齢的な変化のほか、他の病気との関連を念頭において検査します。肺機能の検査では、機械に息を吹きかけ、1秒に吐ける空気量とその速度(肺活量)を測定します。
※骨密度測定は、オプションで追加いただけます。
【検査項目】身長・体重・骨密度検査・聴力検査・眼の検査(視力測定、近視力測定、眼圧測定、眼底検査写真)、肺機能検査
骨密度測定は初めての経験。我が骨は結構硬いようだ。45才にしてまた背が(1cm)伸びる…(何故?)
STEP.4 内科検診と腹囲測定(メタボ健診)
内科検診は一般的なものです。現在はこれに、腹囲測定などの、いわゆる「メタボ健診」が付加されています。メタボリックシンドロームの恐れがある人は、この検診でチェックされることになります。
【検査項目】内科検診・腹囲測定
腹囲を測定するメジャーは90cmを超えるとテープ色が白から赤に。更に赤い部分には白文字で目立つように「きけん」と何回も書いてある。私の腹は立入禁止区域か!
内科検診では先生がいろんな臓器を押えて「痛いところがあったら言ってください」って言われたけど…、「先生!先生の指が痛い!」…って言えないか。(汗)
STEP.5 エコーやX線撮影などの検査
心臓の周期的活動を測る、いわゆる心電図は、胸にクリームを塗り、両手足と胸に電極をつけて約10秒間で診察します。負荷心電図は、ランニングマシンで心臓に負荷をかけ、その変化を測定します。計測するのは、走る前と走っている最中、走り終わって落ち着くまでの3度。潜在している狭心症や危険な不整脈を発見するのに有効です。
胸部(腹部)エコーでは、肝臓・胆嚢・腎臓・などを検査します。胸部のX線写真では、喘息や肺炎、その他の肺周辺の異常を発見するために行います。
【検査項目】胸部エコー・心電図・胸部X線・負荷心電図
腹部エコーは、妙に丁寧な感じで同じ所を何回も測定されているように思えた。
負荷心電図測定時は体にコードがいっぱいついて、サイボーグになった気分!(楽)
STEP.6 胃透視
胃の検査は、「胃カメラ」か「胃透視」から選ぶことができます。今回は、「胃透視」を体験しました。「胃透視」は、バリウムを飲んで行う検査です。まず、胃腸を活発にする注射を肩に打ちます。バリウムと発泡剤を飲んだ後、胃腸の中のバリウムを全体に行き渡らせるために回転し、レントゲンを撮影します。
【検査項目】胃透視
意外にバリウムは美味しかった。イチゴ味かな?
ご存知かと思いますがバリウムを全身に行き渡らせるために…自分で動くんです。(苦)
STEP.7 検査後の説明と軽食
半日の基本コースなら、検査はここまで。
検査終了後は、胃透視の際に飲んだバリウムの処理や、検査後の過ごし方の注意点などをレクチャーされます。また、軽く食事も摂ります。
メタボの私からすると食事はちょっと物足りなかった。…いや、でもこれが普通かも。(反省)
今まで知らなかったけど、バリウムの中にも少し下剤が含まれているみたい。当日の夜は 飲み会があって、帰りはえらい目にあった。(焦)
STEP.8 先生からの結果説明
検査後、先生からの結果説明があります。正式な結果は、約2週間後に郵送。再検査や専門医の診察が必要な場合は、その旨についても連絡されます。
最後に先生から総括の話があった。検査結果の詳細は後日連絡ってことだけど、当日の結果をパラパラと見て、最後に胸部X線の写真を見て、「胸部X線は大丈夫ですよ」って。「は」ってどういうこと?他は?(不安)※後日確認した詳細の結果には、異常がなかったので、一安心!
体験を終えての感想
施設が新しく、測定器具も最新で、受診していて気分が良かったです。診断結果を見ましたが、ほとんどの数値が微妙な値(なんとかギリギリ正常圏内)で、ほとんどは痩せれば正常に戻るであろうとのこと。「…たら、…れば健康!」これって本当に健康って言えるのかなあ?少なくともプロ野球等、勝負の世界ではアウトですよね…さあ明日から痩せよう!!!
ほかにもある!さまざまな検査
他にもコースやオプションによって、受けることができる検査は、たくさんあります。近年特に人気なのは、頭部MRIです。脳内の断面画像を見ることで、脳血管障害、脳腫瘍などを調べることができます。また、便中ピロリ菌抗原検査、乳がんを発見するためのX線マンモグラフィー、ガン検査としては、腫瘍マーカーという検査方法もあります。それぞれ、目的に応じて、検査を組み合わせて受診しましょう。
※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。