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膝の黒ずみができる原因と黒ずみを消す方法

お風呂に入ったときや素足になったとき、ふと気になる膝の黒ずみ……。膝は自分では目がいきにくいものの、人からは目につきやすい部位です。特にこれからの薄着の季節には、黒ずみを消して滑らかな膝を目指したいもの。そこで今回は、ビューティエディターの藤井優美さんに、膝の黒ずみができる原因と、黒ずみを予防改善する方法について詳しく解説していただきます。

藤井 優美

ビューティエディター

エステティシャンを経て、1992年よりフリーランスのエディター・ライターとして活動。美容雑誌『MAQUIA』をはじめ多くの女性誌を中心に、スキンケア、メイク、ヘアケア、ボディケア、インナーケアといった美容全般の企画、構成、執筆を担当。

膝の黒ずみができる原因は?

まずは、膝の黒ずみができてしまう原因について解説します。膝に黒ずみができてしまう原因としては以下の2つがあります。

日々の生活のなかで積み重なる摩擦や圧迫

膝が黒ずむ原因は、日々の生活のなかでの摩擦や圧迫です。皮膚に摩擦や圧迫といった刺激が加わると、外的刺激から守るために角質が厚くなり、皮膚がゴワつくことで黒っぽく見えるようになります。
また、その内部では微弱な炎症が起こり、それに反応してメラニン生成が活性化。メラニン色素が過剰に生成され続けることで、その部分が黒ずんでしまいます。

皮膚の乾燥

膝を含む下半身は皮脂腺が少なく、皮脂がほとんどでないためうるおいをとどめておく力が低く、非常に乾燥しやすい部位です。そのため、ケアを怠ると皮膚がゴワゴワに。摩擦などの刺激で黒ずんだ箇所が乾燥によってゴワつくことで、さらに目立つようになってしまいます。

膝の黒ずみを悪化させる行動

膝の黒ずみの原因となる摩擦や圧迫は、こんな行動で生じやすくなります。

  • 床や地面に膝立ちをする
  • 足を組む
  • 硬い床の上で、マットなどを敷かずにストレッチやヨガ・エクササイズをする
  • お風呂に入ったとき、硬いスポンジでゴシゴシ洗いをしている
  • タイツやストッキングを頻繁に履いている

上の項目を見るとわかるかと思いますが、膝の黒ずみは、膝が何かに触れる機会が多いと起きやすくなります。床に座る生活スタイルの方や足を組む癖がある方は、気づかないうちに膝を擦ったり圧迫したりしているかもしれません。

膝の黒ずみを消す方法

素足になったときに目立ちやすい膝の黒ずみですが、ホームケアで予防改善することも可能です。膝の黒ずみの予防改善のためにも、以下の3つの方法を試してみてください。

余分な角質をオフしよう

週に1〜2回、お風呂でボディ用スクラブを使って不要な角質をオフしましょう力を入れず、優しく円を描くようにクルクルとマッサージしてみてください。ゴシゴシこすると、それもまた摩擦になってしまうので注意しましょう。なお、皮膚への刺激を最小限にするためにも、入浴で皮膚をふやかしすぎないように気をつけて行ってください。また、スクラブはボディ用の粒子に角がなく、肌あたりが優しいコンニャクなどの植物性スクラブや、クルクルとマッサージすると溶けてしまうシュガースクラブが肌にやさしくおすすめです。

ボディクリームで保湿しよう

膝の黒ずみを気にしている方の中には、色素沈着というよりも、肌が乾燥してくすみ、黒ずんで見えてしまっている方もいます乾燥による黒ずみを防ぐためには、お風呂から上がったらボディクリームで保湿を。ボディクリームを塗るとき膝はつい忘れがちですが、たっぷりと手にとってクルクル優しく馴染ませましょう。特に気になるときは美白系成分の入ったタイプもおすすめです。

市販の治療薬を使う手も

よりしっかりと黒ずみを改善したい方は、市販の治療薬を使ってみるのも良いでしょう。肌の代謝を高めるレチノール成分や尿素、さらに抗炎症作用のあるグリチルリチン酸やアラントイン配合の治療薬がおすすめです。これらを塗ることで、厚くなって黒ずんだ角質の除去を促す、または過剰角化やメラニン生成の原因となる炎症を抑えることができ、黒ずみを解消できます。また、L-システインやビタミンCなど、皮膚代謝を促し、美白効果が期待できる飲み薬で、体の中から黒ずみケアを行うのも効果的です。

黒ずみを悪化させる行動を取らないように気をつけて

膝の黒ずみ改善には、まずは原因除去が大事です。黒ずみを作る原因となる「こする・摩擦する・圧迫する」といった行動をとらないように気をつけましょう。

「床に膝をつく」「膝で歩く」など、うっかりやってしまいがちな行動による物理的摩擦には気をつけたいところです。また、おうちでヨガやストレッチ・エクササイズをするときは、マットを敷くようにしましょう。マットがクッションとなって膝への摩擦を緩和してくれます。

このほか、意外と注意したいのがタイツやストッキングによる摩擦。日常的にタイツやストッキングを履く方は、ひざへの摩擦が起きやすいので、その分摩擦が起きないよう保湿ケアをしっかり行いましょう

まとめ

膝の黒ずみは、膝への長期間の摩擦・刺激が重なって発生するものです。そのため、一朝一夕で改善するものではありません。ですが、膝への物理的刺激を避ける、角質除去ケアや保湿ケアをする、市販の治療薬を使うなどの方法を地道にコツコツ続けることで予防改善が可能です。膝の黒ずみが気になる方は、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。これから薄着になる季節、素足に自信を持てるように、今から黒ずみケアを始めてみてはいかがでしょうか?

監修者

ビューティエディター 藤井優美

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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