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目尻にシワの原因は?改善・予防方法も解説

年齢とともに気になる目尻のシワ。ケアをしていてもどうしても目尻のシワが消えないとお悩みの方は多いかと思います。そこで今回は、目尻のシワの原因や予防・改善方法、メイクで目立ちにくくする方法などを美容コンサルタントの清水裕美子さんに教えていただきました。

清水裕美子

美容コンサルタント

日本航空の客室乗務員として約5年勤務。乾燥や不規則な生活など過酷な環境の中でもなぜCAたちはみんなこんなにキレイでいられるのか?と疑問を持ち、およそ5000人のCAのきれいの秘密を観察・分析。「CA流美容」として発信する。著書「キャビンアテンダント5000人の24時間美しさが持続するきれいの手抜き」(青春出版社)

美容コンサルタント 清水裕美子

目尻のシワが目立つ3つの原因

目元をコットンで拭き取る様子

表情ジワが固定化しやすい部位だから

目尻は、表情ジワが固定しやすい部位です。年齢とともに皮膚のハリが衰えたり目のまわりの筋肉が柔軟さを失ったりすることで、笑ったときに目尻にできる表情ジワが折り目のように定着してしまいます。

皮膚が薄く乾燥しやすい部位だから

目まわりの皮膚は、水分を蓄える角質層が薄く、頬の皮膚と比べて1/3程度しか厚みがないといわれています。そのうえ皮脂分泌も少ないため、とても乾燥しやすい部位です。化粧水や乳液・クリームなどで保湿をしても、目まわりだけが乾燥するという方も多いのではないでしょうか。皮膚が乾燥することで弾力を失い、キメが乱れてシワができやすくなります。

アイメイク&クレンジングなどによる負荷がかかりやすい部位だから

前述したように目まわりはとてもデリケートな部位です。にもかかわらず、アイシャドウやアイライン・コンシーラーを塗布したり、クレンジングでこすったりすることが多いため、大きな負担がかかっています。日々の摩擦や刺激も、目尻のシワが目立つ原因のひとつと言えます。

目尻のシワの予防・改善方法

目元周りのケアをする様子

目尻のシワを予防改善するには、毎日のケアが重要です。

アイクリームで乾燥予防

目尻のシワを予防改善するためにまず必要なのは、乾燥対策です。アイクリームを使って丁寧に保湿をすることが大事です。通常のスキンケアの最後にプラスして、目尻のシワ対策を行いましょう。

アイクリームの選び方

アイクリームにはさまざまな商品がありますので、選ぶ際は保湿力とシワにアプローチする美容成分を基準に選ぶことをおすすめします。保湿効果が高い成分として挙げられるのは、ワセリンやスクワラン・ミネラルオイル・シア脂など。シワ改善効果が認められている美容成分としては、純粋レチノールやナイアシンアミドなどがあります。
このほか、目まわりの皮膚は敏感なため、刺激になりうる成分ができるだけ少ない・もしくは入っていない商品を選ぶことも大事です。刺激を感じる恐れがある成分としては、エタノールやパラベン・香料などが挙げられます。敏感肌の方は特に、こういった成分が入っていないかどうかをチェックしてみると良いでしょう。

アイクリームの効果的な塗り方

アイクリームを塗るときは、目元の皮膚を下方向に優しく引っ張りながら、目尻のシワに入れ込むようにしてください。シワの折れ目にもしっかりと塗れるようにこめかみを斜め上方向に優しく引っ張り、目尻のシワの部分を伸ばしながら力の入りにくい薬指で丁寧に塗るようにすると良いでしょう

まぶたのたるみ&目尻のシワを防ぐ眼輪筋マッサージ

目尻のシワは、目まわりの筋肉(眼輪筋 がんりんきん)の衰えや硬化によってもできやすくなります。そこで、眼輪筋に刺激を与えるマッサージを取り入れてみるのもおすすめです。

目尻のシワを防ぐ眼輪筋マッサージの方法

眼輪筋マッサージで抑える位置は両目尻
  1. 赤丸で示した目尻のシワ部分を人差し指の第二関節で押して圧をかける
  2. そのまま、まぶたをパチパチと開け閉めする

 

目尻を引き上げる頭皮マッサージ

目尻のシワが目立つ方は、目尻の垂れも併発していることがほどんとです。目尻の引き上げには、側頭筋(こめかみの上部)の頭皮マッサージが効果的です。

目尻を引き上げる頭皮マッサージの方法

頭皮マッサージのイメージ

両手を側頭部に当て、圧をかけてもみほぐしましょう。痛気持ちいいくらいの強さで行ってください。

目尻のシワを目立たせないためのメイクのコツ

目尻に手を当てる様子

目尻のシワが深く入ってしまっている場合、メイクの仕方によってはファンデーションやアイシャドウがたまったり、時間とともに皮膚が乾燥したりして、よけいにシワが目立ってしまうことがあります。そこで、目尻のシワが気になる方に、シワを目立たせないためのメイクのポイントをご紹介します。

メイク前にしっかり保湿を

目まわりの皮膚は乾燥しやすいので、まずはしっかり保湿をしておくことが大事です。日中も使えるタイプのアイクリームや保湿力の高いクリーム・美容液などを使って、水分と油分を与えてあげましょう。
なお、保湿をして肌がベタついているところにそのままメイクをするのはNGです。スキンケアの水分や油分とメイクアイテムが混ざって、メイクがムラになったりヨレたりしてしまいます。スキンケアをしたら数分待って、肌にしっかり浸透したのを確認してからメイク工程に移りましょう。肌表面のベタつきが消えないときは、ティッシュで軽く抑えてオフするのもOKです。

保湿タイプの化粧下地をオン

ベースメイクの最初に、保湿力の高い化粧下地を薄く塗りましょう。シワにたまらないよう、少量を丁寧に・均一に乗せるのがポイントです。

シワが気になる部分へのファンデーションは極力薄く

はじめにベースメイクの注意点として、目尻などシワが気になる部分のファンデーションは極力薄くすることを心がけましょう。余分なファンデーションがシワに入り込み、かえってシワを強調してしまいます。シワの深い部分は、ファンデーションは使わずに、リキッドタイプのコンシーラーや薄づきのパウダーで仕上げるのがおすすめです。

明るめのコンシーラーでツヤをプラス、光でシワを目立たなくさせる

目尻のシワを自然に目立たなくさせるには、コンシーラーを使いましょう。「シワを隠す」というより、「光で飛ばす」ハイライト効果を狙います。テクスチャーの緩いリキッドタイプで、色はファンデーションよりも1〜2シェード程度明るいものを。シワが気になる部分に極力薄く乗せてください。明るさとツヤがプラスされ、光の効果でシワを自然に目立たなくしてくれます。

フェイスパウダーを重ねて、ハイライト効果&ヨレ防止

コンシーラーでカバーした後は、細かいラメやパール入りフェイスパウダーをブラシでふわっと乗せましょう。ハイライト効果がより強調され、汗崩れやヨレも防止できます。

メイク直しのコツ

日中に鏡を見て「目尻のシワにベースメイクが溜まってきている」「乾燥してシワが目立ってきている」と感じることがあるかと思います。そんなとき、つい上からコンシーラーやパウダーなどを重ねたくなりますが、それはNG。よけいに乾燥を招き、シワがくっきり目立ってしまいます。
目尻のシワ部分のメイク直しは、ヨレやくずれを取り除いて、潤いを足してあげるのが正解。スティック状の美容液やバーム・アイクリームなどを指や綿棒・スポンジに少しつけ、シワに入りこんだメイクを拭き取ります。その後、何もついていない綿棒やスポンジで馴染ませてから、必要であれば少量のコンシーラーとパウダーを乗せてください。

CA時代、長時間フライトの後はいつもより目尻のシワが目立つように感じていたのですが、メイクを落としてスキンケアをすると、メイクをしている時よりも目尻のシワが目立たなくなることに気づきました。この経験から、重ねづけはシワを目立たせ、保湿することでシワが目立たなくなると実感しました。
メイクをすることによって実際以上に目尻のシワが目立ってしまうなんて悲しいですよね。肌トラブルがあまり気にならない方や長時間メイク直しができなさそうな時は、ツヤ感のある下地だけで仕上げるのもおすすめですよ。

まとめ

目尻のシワは一朝一夕で改善するものではありませんが、継続してケアすることが大事です。また、メイク方法を工夫するだけでも、シワを目立たせず若々しい印象の目元を作ることができます。目尻のシワにお悩みの方は、ぜひ実践してみてくださいね。

美容コンサルタント 清水裕美子

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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