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気になる「首のしわ」。原因としわをなくすスキンケアと改善したい習慣

見た目年齢を左右する首のしわ。気になっている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、首のしわが深くなる原因やしわを予防するためのケア方法・注意したい生活習慣などについて、美容コンサルタントの清水さんに教えていただきました。

清水裕美子

美容コンサルタント

日本航空の客室乗務員として約5年勤務。乾燥や不規則な生活など過酷な環境の中でもなぜCAたちはみんなこんなにキレイでいられるのか?と疑問を持ち、およそ5000人のCAのきれいの秘密を観察・分析。「CA流美容」として発信する。著書「キャビンアテンダント5000人の24時間美しさが持続するきれいの手抜き」(青春出版社)

美容コンサルタント 清水裕美子

首のしわが深くなる・目立つ原因は?

うつむき加減でスマホを見ている様子

首の横ジワは、だれにでもある程度はあるものです。また、顔のしわと同様に、年齢を重ねると目立ちやすくなっていくものではあります。ですが、人によって目立つ人・目立たない人がいます。首のしわが深くなる原因としては、以下が考えられます。

皮膚の乾燥

皮膚が乾燥していると、しわは深くなってしまいます。首の皮膚は、目まわりの皮膚と同じようにとても薄い性質をしています。しかし、首の皮膚までスキンケアをしている方は少なく、首の皮膚は乾燥しやすくなっているのです。また、乾燥によって角層のバリア機能が低下してかゆみや微細な炎症が起きると、真皮のコラーゲンやエラスチンが壊されやすくなります。すると、皮膚の弾力やうるおいが低下し、しわができやすくなります。

紫外線ダメージ

紫外線は顔だけでなく首にも当たっていますが、首の紫外線ケアを怠りがちな人は多いのではないでしょうか?紫外線の害によって、真皮のコラーゲンやエラスチンといった繊維が切れてしまいます。その結果、皮膚の弾力やうるおいが低下し、しわにつながります。

毎日の姿勢による影響

毎日長時間、前かがみの姿勢をとっていると、首の前側に折り目ジワができやすくなります。例えばうつむき加減でスマホを見ているとき。このような姿勢は、顔のたるみや二重あごを悪化させる原因にもなります。同様に、枕が高すぎる場合も、顔が自然と前傾するため首の前側に折り目ジワがつきやすくなります。このように日常の姿勢が影響してしわが深くなることも。

首のしわを予防改善するために気をつけたいポイント

スキンケア時に首もしっかり保湿する様子

首のしわが深くなる原因を踏まえ、予防改善のためには以下のポイントに留意してみてください。

「顔と首はセット」と考えて洗浄・保湿を

スキンケア時は、首もしっかり洗ってしっかり保湿するように心がけましょう。首の皮膚が薄くて敏感なことを踏まえると、お風呂で顔を洗うときに洗顔料で首まで洗うのも良いですね。また、顔に化粧水や乳液・クリームなどを塗るときは、必ず首まで伸ばしてあげましょう。

紫外線対策は首までしっかり!

顔の日焼け止めはしっかり塗っているのに首は放置……という方は意外と多いと思います。夏場は特に、紫外線が強いうえに首が露出した服装が多いので、首までしっかりUV対策することが大事です。スキンケアを顔と首セットで行うのと同様に、顔に日焼け止めクリームをつけるときは必ず首まで伸ばしてあげましょう。洋服を着てからだと洋服に日焼け止めがついてしまうのが気になって塗り残しができてしまいやすいので、着替え前に塗るのがおすすめです。
また、UVカット効果のあるネックカバーを着用するのもおすすめです。上部を耳にかけて首がしっかり覆われるタイプなら、口元からデコルテラインまでフルカバーしてくれます。生地がひんやりしている冷感タイプを選べば、ムレや暑さはほとんど気になりません。日焼け止めクリームとあわせてぜひ活用してみてください。

日常生活での姿勢に気をつけて

うつむいてスマホを見るのは避けて

スマホを見ながら長時間うつむき姿勢をとっていると、折り目ジワの原因に。スマホを見るときはできるだけ、背筋を伸ばして画面を目線にあわせた状態に。
パソコン作業も前屈みの姿勢になりやすいので、パソコンの下に箱や本を重ねて置いたり、PCスタンドを使用するなどして、目線の高さにパソコンがくるように調整すると良いでしょう。

枕の高さを調節する

枕の高さは少し低めに。仰向けに寝たときに首が前傾しない高さにしましょう。お使いの枕が高すぎる場合は、バスタオルをくるくるまるめて代用するという手もあります。
CAは仕事で様々なホテルに宿泊しますが、バスタオルを丸めて枕代わりに使用するというのは人気の方法でした。

普段の立ち姿勢も意識して

猫背になっているとどうしても首が前傾してしわが入りやすくなります。普段から胸をグッと張って、あごを少し上げて生活することを意識してみてください。首のしわ予防だけでなく、首まわりのコリ改善・リンパの流れ改善にもつながるので、トータル的に美しい首づくりができます。

首のしわを予防改善するマッサージ・エクササイズ

首のしわを予防改善するマッサージ・エクササイズを行っている様子

首のしわの予防改善には、ネックケアとしてエクササイズやマッサージを取り入れるのもおすすめです。

上を向いて「あ〜い〜う〜え〜お〜」と言うだけエクササイズ

まずは、気づいたときに簡単にできるエクササイズから。

背筋を伸ばして胸をグッと開いたら、顔を上に向けて「あ〜〜〜い〜〜〜う〜〜〜え〜〜〜お〜〜〜」と、口を大きく動かしましょう。その後、「ベー」と舌を上に向けて思いきり突き出し、5秒ほどキープします。

声を出しながらやってもOKです。口の動きと連動して首の筋肉と皮膚が動くのがわかるかと思います。首の皮膚のたるみを予防改善するのに効果的なエクササイズです。

改めてエクササイズをしようとするとつい忘れてしまいがちなので、トイレに入った時、お風呂に浸かりながらなど、タイミングを決めておくのがおすすめです。
(ちなみに私は授乳中にこのエクササイズを習慣化しています)

しわ予防&むくみ・コリすっきり!ネックマッサージ

お風呂上がりに余裕があるときは、ネックマッサージを取り入れてみましょう。首のしわを予防改善するだけでなく、首まわりのリンパや血流を促進して、フェイスラインや首元にたまりがちな老廃物を流す効果も。むくみやコリが気になっている方には一石二鳥のマッサージです。

  1. 人差し指・中指・薬指を使って、鎖骨のくぼみをグッと押しましょう。息を吐きながら3秒程度押したら息を吸いながら指をパッと解放します。左右それぞれ5回程度行ってください。

  2. 耳たぶを持って上・下・横に引っ張ったりグルグル回したりしましょう。リンパが溜まりやすい耳周りをほぐします。

  3. 親指以外の4本の指を耳下のくぼみに置き、そのまま鎖骨に向かってゆっくりとさすりながら下ろしましょう。鎖骨のくぼみに指が触れたら3秒ほどプッシュ。この動きを5回ほど繰り返してください。


※乾いた皮膚に行うと、皮膚が摩擦されて余計にしわや乾燥を招く原因になります。必ず滑りをよくするクリームやオイルなどを塗ってから行ってください。

まとめ

顔以上に年齢が出やすい首のしわ。首のしわが深くなる原因は日頃の姿勢や習慣・ケアと関連が深いため、意識せず現状のままを続けていると、このままさらに深くなっていってしまう可能性も。

私自身、首のケアというと年を重ねてからというイメージがあったのですが、CA時代に20代の先輩が「首は年齢が出やすいから」と、首専用クリームでケアしているのを見て、意識が変わりました。

ぜひ今日から姿勢を意識&紫外線対策・スキンケア・ネックケアを徹底して、予防改善していきましょう。

美容コンサルタント 清水裕美子

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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