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【断捨離®トレーナー監修】断捨離でもっと心地よい自分へ。断捨離の効果・具体的なやり方とは?

コロナ禍により自宅での時間が増えたことで、片付けや断捨離に意識が向かう方も多いのではないでしょうか? 夏の暑さが弱まり気候が快適になる秋は、掃除や片付け・断捨離にぴったりな時期。年末の大掃除を見据えて、今から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

また、断捨離は、モノへの執着に気付き、手放すことで自分を見つめ直してより良い人生を送るための術でもあります。断捨離をすることで、ストレス軽減や自己肯定感のアップなどといった効果も期待できます。

そんな断捨離の効果やメリット・具体的な方法などについて、断捨離®チーフトレーナーのこばやしりえさんに教えていただきました。

こばやしりえ

やましたひでこ公認 断捨離®チーフトレーナー

人間関係に悩んでいた2011年春、断捨離に出会う。住まいの様子は私そのものと知り、断捨離を実践。2014年断捨離®トレーナー認定をうける。「私の仕事はあなたにモノを捨てさせること」をモットーに捨てられない悩み、苦しみ、その背景に寄り添いながら、問題解決の伴走サポート。活動スタイルは講演、セミナー、市町村講演会、企業研修、カルチャーセンター、ラジオ出演等。現在まで350回を超える断捨離®セミナー開催および、外部依頼断捨離講演は約60回。パーソナルな問題解決にはご自宅を訪問する「パーソナル断捨離®自宅サポート」が好評。

こばやしりえ やましたひでこ公認断捨離®チーフトレーナー

断捨離とは?

物が散らかっている様子

「断捨離=モノを捨てること」と思っている方は多いかもしれません。たしかに断捨離は片付け術ではありますが、モノを捨てることが目的ではありません。

断捨離とは
  • 「断」=不要なモノを断つ

  • 「捨」=不要なモノを捨てる

  • 「離」=モノへの執着から離れる


断捨離は、もともとヨガの思想「断行・捨行・離行」の頭文字をとった言葉。自分にとって不要なモノを断ち、それらを捨て、モノへの執着から離れることを目指します。また、その過程で自分にとって本当に必要なモノを見つめ直すことも重要です。

なお、「断捨離=ミニマリスト」と混同されている方は多いかもしれません。しかし、そうではありません。最小限度にしかモノを持たないことを目指すミニマリストに対して、断捨離の思想では、「今の自分が欲しいもの・必要なものなら、いくらでも持っていて良い」と考えます。

部屋が片付くだけじゃない!断捨離がもたらすメンタルへの効果

断捨離をしてスッキリした気分になる様子

断捨離で今の自分にとって不要なものを捨てていけば、おのずと家の中はすっきり片付いていくでしょう。それだけで生活しやすくなったり家事の効率が良くなったりと、暮らしの快適度はアップするはずです。しかしそれだけではありません。断捨離を行うことで以下のようなメンタル効果が期待できます。

“今”の自分を見つめ直す機会になる

身の回りのモノの多くは、手に入れたのも自分、持っているのも自分。また、もう使わなくなった・いらなくなったのも自分、捨てるのも自分です。今の自分には不要なモノと今必要なモノを見極める中で、自分自身の価値観が浮き彫りになっていき、今の自分の状態や心の内を見つめ直すことができます。

自分自身のことを好きになれる

断捨離はモノとの関係性を見つめ直すことを通して、自分自身と向き合う行為。その中で、「今まで慌ただしい毎日の中で自分を粗末にしていたな」「毎日を他人軸で過ごしていて、自分軸を大事にしていなかったな」と気付く方は少なくありません。そして、「自分をもっと慈しもう」「自分をもっと肯定してあげよう」と感じ、自分をもっと愛せるようになるのです。

ストレスが軽減し癒される

人は情報の8割を目から得ていると言われます。いらないモノに囲まれていれば、それだけストレスを感じてもおかしくはありません。断捨離で今の自分が必要なモノ・今の自分が気に入っているモノだけに整えることで、日常から感じるストレスが軽減し、お気に入りのモノに囲まれることで癒し効果が期待できます。

思考・感覚・感性を取り戻せる

不要なモノが多ければ、それだけ思考や感覚・感性は濁りやすくなるものです。散らかった机では、仕事を始める気になかなかならなかったり、集中できなかったり、アイデアが浮かびにくくなったりするのと同じです。断捨離でモノを整えれば、思考や感覚・感性がクリアになるでしょう。

断捨離を始める前に。上手に進めるための考え方

必要か不必要かを自分自身でしっかり考える様子

手放しの基準は自分自身の中にある

断捨離では、モノと向き合いながら必要か不必要かを自分自身でしっかり考えることが重要です。そのため、「○年着ていないものは捨てましょう」「○回しか使っていないものは捨てましょう」などの手放しの基準はありません。手放しの基準、答えは自分自身の中にあるのです。

“関係が終わったモノ”を取っておくよりも、今の自分が気に入るモノに置き換えて

もう着ない・これからも着ないであろう洋服は、いわば“あなたとの関係がすでに終わったモノ”です。関係が終わった洋服がクローゼットのスペースを取ってしまっているよりも、そのスペースに今のあなたが気に入る服を新たに迎え入れた方が気持ちは前向きになるはずです。

断捨離の具体的な進め方とポイント

整理して収納する様子

場所ごとにモノを3分類しよう

断捨離をスムーズに進めるには、場所ごとに取り組むのが良いでしょう。その上で、その場所の機能を考え、その場所にあるモノを3分類、捉えていきます。

例えばキッチン。キッチンの機能は「料理作り」。その機能に必要なモノ、「調理器具・食器・食材」と分けます。そして、分類から外れたモノはキッチンには不要と判断し、本来あるべき場所に戻すなり処分するなりしていきます。

さらに、今度はその分けたモノをまた3つに分けてみます。例えば、「毎日使うもの・たまにしか使わないもの・使っていないもの」など使用頻度で分類するのが分かりやすいかもしれません。

このように整理しながら、「鍋はいくつ必要?」「お皿は何枚必要?」と、それぞれと収納スペースを考えながら必要か不必要か検討しましょう。

スペースに対してモノは7割に収めよう

キッチンにしてもクローゼットにしても引き出しにしても、モノはスペースの7割に留めましょう。3割程度の余白を残しておくことで、何が入っているのか把握でき、取り出しやすくもなります。また、急に頂き物をしたり買い物をしたりしてモノが増えても対応できます。

モノを整理しながら、“空間”を整えることを意識しよう

モノを本来あるべき場所に戻したり処分したりしていく中で、リビング・キッチン・クローゼット・引き出し……などそれぞれの“空間”を整えることを意識しましょう。

例えば引き出しの場合、まずは引き出しを開けて眺め、中身を全部出します。そして、使っていないモノや忘れていたモノは処分し、取っておくモノを選びましょう。

ここでもスペースに対して7割を意識してください。そして取っておくモノを綺麗に戻します。単に片付けをするのではなく、“引き出しという空間”を整える意識を持ってみてください。

コロナ禍や災害への不安…買い溜め・備蓄はどう考えればいい?

計画的に災害時の備蓄をする様子

断捨離をする際に、「備蓄や買い溜めはしない方がいいの?」という声をよく聴きます。特に最近はコロナや災害などにより、万一に備えて普段以上に食料品や備品を所有しておきたいと考える方が多いかと思います。

備蓄としていつもより多めにモノを買うのがダメということはありません。ただし、家族構成や生活スタイルを考慮し、必要なものをリスト化するなどして計画的に買いましょう。

反対に良くないのは、衝動的な買い溜め行動。「ニュースで〇〇が品薄になると聞いたから」などの理由で漠然とした不安を抱いて過剰な買い物をしてしまう……。これは、いわば思考停止の状態です。無計画にモノを買い込むと、収納しきれなくなったり、食べきれなくて捨てることになったりしてしまいます。

ついつい余分にモノを買いたくなってしまう方は、「その買い物は不安からくる行動なのか、それともきちんと考えた結果の意図がある行動なのか。」、レジに並ぶ前に、自分の胸に問い直してみると良いでしょう。

まとめ

自宅で過ごす機会が増えた今、断捨離は家をもっと快適な空間にするためにぴったりな方法なのではないでしょうか。
また、断捨離を通して今の自分に必要なモノをあらためて考えることで、「今の自分のベストな状態とは」を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。それは自分がこれからどう生きていきたいかを考えることにもつながる行為のはずです。

こばやしりえ/やましたひでこ公認断捨離®チーフトレーナー

やましたひでこ公認断捨離トレーナー 東京武蔵野西 断捨離会代表
URL:http://danshari-rkobayashi.com/

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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