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外反母趾が痛い時どうする?原因と予防方法、治し方を解説

外反母趾は、足の親指が内側に曲がることで痛みが生じる疾患です。つま先が細い靴や足先に負担がかかるヒール靴などを履くことで悪化するため、女性に圧倒的に多く、ひどいと歩行が困難な状態になることも。そこで今回は、外反母趾の治し方や痛い時の対処方法・予防方法などについて、LECINQ clinic 院長の長谷川佳子先生に教えてもらいました。

長谷川 佳子

【監修】LECINQ clinic 院長

2012年 北里大学医学部卒業。2014年 横浜市立大学病院 形成外科入局 KO CLINICに勤務。藤沢湘南台病院、横浜市立大学附属 市民総合医療センター、横浜栄共済病院 小田原銀座クリニック勤務を経て、2020年ルサンククリニック診療部長就任。2021年 ルサンククリニック院長就任。所属学会は、日本形成外科学会、日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本レーザー治療医学会、日本抗加齢学会、日本乳癌学会、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会など多岐にわたる。

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外反母趾とは?外反母趾の症状

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外反母趾とは

外反母趾とは、足の親指が内側(人差し指の方)に向かって曲がっている状態を指します。外反母趾は女性の方が圧倒的に多いと言われています。この理由は、幅が狭くつま先が細くなった靴を履く機会が多いから。親指のつけ根から先が圧迫されることで、変形が起こりやすくなります。特に、親指のつけ根あたりに負担がかかりやすい、ヒールが高い靴を頻繁に履く方は注意が必要。変形が進行しやすく、外反母趾になりやすい・外反母趾が悪化しやすい傾向があります。

外反母趾の症状

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親指の変形

親指が人差し指の方に傾き、親指のつけ根あたりがこぶのように突き出るのが外反母趾の外見的特徴です。親指が他の足指に向かって重なり、形が変わることもあります。

痛み

外反母趾の最も一般的な症状は、親指のつけ根あたりの痛みです。特に、靴を履く際や歩行時に痛みを感じることがあります。つま先が細い靴や高いヒールの靴を履くとつけ根への負担が増し、外反母趾を発症しやすくなる他、痛みが強くなりやすくなります。

腫れと炎症

外反母趾が進行すると、親指のつけ根や関節周辺に腫れや炎症が生じることがあります。

足の変形

外反母趾が進行すると、親指周辺だけでなく、関節が変形して足底のアーチが崩れるなど、足全体に影響を及ぼします。

外反母趾の原因は?

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外反母趾の主な原因として以下が考えられます。

靴による圧迫

外反母趾の最も大きな原因は、靴だと言われています。足の形に合っていない靴を長時間履き続けることで、親指の付け根から先が圧迫されて変形し、外反母趾になってしまうのです。特に、窮屈な靴やつま先が狭い靴、ヒールが高い靴は、外反母趾を発症しやすいと言えます

生まれつきの身体的特徴も

足の形や骨格・関節・靭帯など、生まれつきの身体特徴によって、外反母趾になりやすい人もいます。関節を支える靭帯が柔らかい・足の人差し指が長い・扁平足気味である……などの要素は、外反母趾を招きやすいとされています。

肥満や筋力低下

中年以降に外反母趾を発症した場合、肥満や筋力低下が関係していることもあります。体重が不適切な状態で足先にかかり、外反母趾を発症させたり、痛みを悪化させてたりしてしまいます。

外反母趾は病院に行くべき?治療方法は?

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外反母趾に悩んでいる人は、まずは整形外科を受診しましょう。適切な治療を受けることができ、症状の改善・悪化の予防ができます。外反母趾の代表的な治療方法としては、保存療法と手術療法があります。それぞれについて解説します。

外反母趾の保存療法

外反母趾の保存療法としては、以下の方法があります。なお、保存療法とは、手術以外の療法全体を指す言葉です。

靴指導

自分の足にあった靴、または外反母趾になりにくい靴など、靴の選び方を指導します。

運動療法

足の指を動かすトレーニング・ストレッチなどを通して、外反母趾の悪化や発症を予防する治療方法です。

装具療法

外反母趾の痛みを軽減し、変形の悪化を防ぐ装具を使った治療方法です。

薬物療法

痛みが強い場合は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などを用いて痛みを和らげることもあります。

重度の場合は手術も

重度の外反母趾で足指の変形が進んでおり、痛みが強くて歩行が困難というような場合には、手術を行うこともあります。外反母趾の手術にはさまざまな種類がありますが、一般的なのは親指の中足骨の骨切りをおこなって矯正するものです。手術を受けることで関節を修復し、症状を改善することが可能です。

出先などで外反母趾が痛い時の応急処置は?

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急な痛みには痛み止めの服用を

外出先などで痛みが強く出たときは、痛み止めを飲むことで痛みを和らげることができます。病院で処方されたものがある人は応急処理として痛み止めを服用しましょう。病院で処方されたものがない場合は、市販の鎮痛剤でも大丈夫です。

帰宅後に痛みが強くて辛いときは、足指の運動を

家に帰ってきて外反母趾の痛みが強く出ているときは、放置せずに足指を動かしましょう。代表的な足指の運動としては以下があります。

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足じゃんけん

左上の図のように足指を使って「グー(図の左)・チョキ(図の真ん中)・パー(図の右)」を繰り返します。

足指の関節のストレッチ

手の指を使って、親指と人差し指の間を広げます。

バンドエクササイズ

両親指にバンドを入れた状態で外側に力をかけ、関節を伸ばします。

タオルギャザー

タオルを地面に置き、足指の力で掴んだり離したりします。

また、ドラッグストアなどに外反母趾の矯正器具が販売されているので、そういったものを使ってみるのも良いでしょう。体操や市販の矯正器具で症状が改善しない場合は、無理をせずにお近くの整形外科を受診しましょう。

外反母趾の予防方法

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足にあった靴を選ぶ

外反母趾の予防には、足への負担が少ない靴を選ぶことが大事です。靴を選ぶ際には、以下の2点をチェックしましょう。

  • 母指のつけ根がフィットしているかどうか
  • 足先がゆったりとしているかどうか

足指の運動を習慣に

上述した足指の運動を毎日の習慣にすることで、関節や筋肉をほぐし、外反母趾の進行を遅らせることができます。応急処置の項目でご紹介した体操をできるだけ毎日行うようにしましょう。

矯正器具の使用も

外反母趾の悪化を防ぐためには矯正器具の使用がおすすめです。ドラッグストアなどで販売されているものでも良いですが、自分の足の形状や症状に合ったものを選ぶのが良いため、できれば一度整形外科で診てもらい、医師に選んでもらうのがよいでしょう。

肥満の人はダイエットを

体重が増加すると、歩行時の足にかかる負担が増加します。外反母趾を発症・悪化させる原因にもなるため、肥満気味の方はダイエットに挑戦してみてください。

まとめ

外反母趾が悪化すると、靴を履くのが辛くなったり、歩行が困難になったりしてしまいます。特に、普段からつま先の細い靴やヒールの高い靴を履いている人は注意が必要。外反母趾の傾向がある、または外反母趾になりやすい身体的特徴や生活習慣の方は、早めに靴の見直しや足指のエクササイズ、矯正器具の使用などで悪化を防ぎましょう。また、すでに症状が出ている方は、一度整形外科で相談してみてください。

LECINQ clinic院長 長谷川 佳子

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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