正しい姿勢とウォーキングをマスターしよう!
なぜ猫背はカラダに悪い?
エクササイズ
2013年01月07日掲載
あなたは普段、自分がどんな姿勢でいるか、気にしたことはありますか?
歩いているときや食事をしているとき、いつの間にか背中が丸くなっていることはありませんか? 会社や家でパソコンを使っているとき、スマートフォンを操作しているときなど、ふと気付くといつのまにか「猫背」になっていることが多いのではないでしょうか。
人間は丸くなろうとする力が強いため、丸くなった姿勢のほうが楽に感じる人も多いかもしれません。しかしこのような生活習慣を続け、長期間猫背でいると、体にゆがみがでたり、痛みや病気を発生させることに! その体の不調は猫背が原因かもしれないのです。さらに猫背は年齢よりも老けて見えるなど、見た目にも悪影響をもたらします。
では正しい姿勢とはどんな姿勢なのでしょうか。
胸をはることでしょうか? 背筋をのばすことでしょうか?
今回は、YURUKUウォーク(Bjウォーキングスクール)代表のNoriko先生に正しい姿勢と歩き方について教えていただきます。
猫背を気にしている人も、これまで自分の姿勢を気にしていなかった人も、“正しい姿勢”をマスターして、猫背を解消しましょう。
Noriko先生
監修・指導:YURUKUウォーク代表
1964年生まれ。YURUKUウォーク代表。社団法人日本生活習慣病予防機構理事。日常の姿勢と歩き方の質の向上が、美しく健康な体を作るカギ。いくつになっても続けられ、いつまでも歩ける体作りをと、50代の自身の体で効果を証明し、セミナー講師として全国各地で講演。大阪心斎橋・東京四ツ谷でのレッスン、YURUKUウォーカー認定の他、全国にインストラクターを養成、福利厚生のアウトソーシング「企業の保健室」など、『歩くことは生きること~生きる喜びをともに~』を理念に精力的に活動。
問い合わせ:bj@noriko-walking.com
電話:06-6244-1757
猫背が体に悪影響なワケ
人間の頭の重さは約5kgあるといわれています。この重い頭を支えているのは首や肩。このとき正しい姿勢で頭を支えることができれば、負担はほとんどありません。しかし、姿勢が悪いと、5kgという重さを支えるためにどこかに無理をすることに。この無理=負荷が首や肩にかかると、コリとなって現れてしまうのです。 また背中がまるまった姿勢を続けると、深い呼吸ができなくなります。さらに腹部も圧迫されるために、胃腸の調子が悪くなることも。 では、人間はなぜ猫背になってしまうのでしょうか。
Noriko先生によれば「人間の日常生活の動作が偏っているため」だそう。
たとえば、右ききの人は多くの作業を右手で行い、左利きならその逆です。ここですでに左右対称ではなくなり、そのゆがみによって体のどこかに負荷がかかり、コリとなってしまいます。
さらに人間はそのほとんどの作業を前で行い、後ろで何かを行うことはありません。このとき使われるのは大胸筋という胸の筋肉。多くの人は日常生活の動作によって、この大胸筋がすでにこり固まっているのだそう。この大胸筋と対になっているのが、肩から背中にある僧帽筋。大胸筋がこり固まってカチカチに縮んでいると、僧帽筋が引っ張られてしまい、猫背や肩こりや原因になってしまうのです。
「肩こりを解消しようとするなら、もんだり叩いたりするよりも、大胸筋をゆるめたほうが効果的です」とNoriko先生。
つまり大胸筋をゆるめることができれば、僧帽筋が引っ張られることはなくなり、丸くなった背中も肩こりも解消することができる、というわけです。
猫背を解消して、男性も女性も若返り&気持ちも前向きに!
人間は年をとると背中が丸くなっていきます。ですから「猫背の人=年をとった人」と見られてしまいますし、猫背の人は肩が内側に入って下を向いているように見えてしまい、自信がなさそうにも見えます。
逆にいえば、背筋がピンと伸びているだけで、若々しく自信に溢れた人に見えるといえるでしょう。
美しい姿勢を保つことは女性にとってはより美しく、より健康な体になることが期待できます。
それは男性にとっても同様で、胸板が厚くなったり、メタボ解消になったりなどのメリットが。ビジネスにおいても、初対面の人に好印象を与えたり、発声が明瞭になったりなど好影響が得られるのです。
さらに、よい姿勢を続けることで「ムダなぜい肉がなくなっていきます」とNoriko先生。
「体に負荷がかからなくなるので、血のめぐり・リンパのめぐりがよくなりますし、肩こりや腰痛もなくなります。姿勢をよくすると頭の位置が起きてきますから、気持ちも自然と前向きになる方が多いですね」。
見た目にも好印象となるうえに、体調もよくなりメンタル面にも好影響を与え、一石三鳥というわけです。
ではさっそくその方法をご紹介しましょう。
正しい姿勢とウォーキングをマスターしよう!
※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。