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「顔の筋トレ」のやりすぎに注意!たるみ・ほうれい線対策に効果的な正しいやり方とは?

SNSなどで度々話題になる「顔の筋トレ」。年齢とともに気になるフェイスラインのたるみや二重アゴ・ほうれい線・シワなどに効果的だと言われており、チャレンジしている方も多いかと思います。ですが一方で、「顔の筋トレをやりすぎたり、間違った方法でやったりすると、かえってたるみやほうれい線につながる」という怖い意見も……。そこで今回は、顔の筋トレをやりすぎると起こりうるリスクや正しい筋トレの方法について、ビューティーボディアドバイザーの野本麻紀子先生に解説していただきました。

野本麻紀子

ビューティーボディアドバイザー

matou Tokyo ABM代表 株式会社matou代表取締役会長。アクティブボディメイク協会理事長/ビューティーボディアドバイザー/リズムボイストレーナー。

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顔の筋トレの効果って?

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顔の筋肉も体の他部位の筋肉と同じく、使わなければ弱まっていき、萎縮してしまいます。ここでいう「顔の筋肉」とは「表情筋」のこと。表情筋は、皮膚と一体化しているため、表情筋が弱まったり衰えたりすると、皮膚がたるみやすくなり、シワも増えやすくなると言えます。また、ほうれい線が深くなったり、フェイスラインが垂れてきたり、口角が下がったり、マリオネットライン・ゴルゴラインが目立つようにもなります

にもかかわらず、顔の筋肉は意識しないとあまり使われていません。特に近年は、マスクの着用によって表情が乏しくなりがちで、表情筋がますます使われなくなっていることが多いのです。また加齢によっても筋肉は衰えていってしまいます。そこで、必要なのが顔の表情筋のトレーニングです。継続することで、フェイスラインのたるみ・顔全体のしわやほうれい線・マリオネットラインやゴルゴラインなどを予防する効果が期待できます

顔の筋トレのやりすぎでたるみ・シワが悪化、顔が四角化!?

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顔の筋トレは若々しい表情・肌をキープするのにとても大切。表情筋を適切に鍛えれば、たるみ予防・シワ予防につながります。

とはいえ、やりすぎは禁物!顔の筋トレをやりすぎたり間違った方法で行ったりすると、たるみやシワ・ほうれい線が悪化・定着する恐れがあるばかりでなく、刺激したくない筋肉まで筋肥大して、顔の四角化が起ることがあります

表情筋は皮膚と繋がっている筋肉なので、鍛えすぎるとその伸び縮みによって皮膚にダメージを与える恐れもあります。伸び縮みが繰り返されるとダメージが蓄積し、余計にたるみが悪化してシワやほうれい線が定着する可能性が考えられるのです。

たるみ予防・エイジングケアに鍛えるべき表情筋はどれ?

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上の画像を見るとわかるように、顔にはたくさんの筋肉があります。たるみ防止やほうれい線防止のためには、特に口輪筋や胸鎖乳突筋・眼輪筋・側頭筋を鍛えると良いと考えられます。

顔の筋トレ、正しいやり方

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では、正しい表情筋のトレーニングをご紹介します。以下のような悩みに効果が期待できるトレーニングです。

  • ・ほうれい線
  • ・口元のたるみ
  • ・マリオネットライン、ゴルゴライン、フェイススラインの垂れ
  • ・二重アゴ
  • ・目元のシワ

このようなお悩みを感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ほうれい線・口元のたるみ予防・改善に効果的!口輪筋トレーニング

【やり方】

1. 割りばしや綿棒などを唇で挟んでくわえます。

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2. 口の中で上下の歯は必ず浮いた状態のまま、唇だけきゅっと力を入れ30秒ほどキープします。

3. このトレーニングを30秒×3~5セット繰り返します。

リフトアップ・二重アゴの予防改善に!胸鎖乳突筋トレーニング

【やり方】

1. 手のひらで首を押さえ、斜め上を見るようにゆっくり5秒くらいかけて首を傾けます。

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2. 胸鎖乳突筋に伸びを感じる位置で少し止めます。

3. 首の位置をゆっくり戻します。

4. この動きを2~3回繰り返し、逆も同じように行ってください。

ほうれい線・二重アゴの予防改善に!胸鎖乳突筋、頬筋トレーニング

【やり方】

1. 下唇で上唇を巻き込みます。

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2. 鎖骨あたりを掌で押さえ、あご下に伸びを感じるまで上を見ます。

3. 5~10秒キープしたら、力を抜きます。

4. これを3~5回繰り返します。

目元のたるみ・しわ予防・リフトアップに!眼輪筋・側頭筋トレーニング

【やり方】

1. 両手で両耳のななめ上の髪の毛根本を持ち、斜め上に軽く引き上げるようにします。

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2. その状態で目をやや強く閉じ、10秒キープし、力を抜きます。

3. これを3~5回繰り返します。

顔の筋トレ、気をつけるべきポイント

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回数を守って、毎日継続しよう!

前述したように、表情筋の筋トレのやりすぎは、たるみやシワ・ほうれい線を悪化・定着させたり、筋肉を過剰に筋肥大させて顔の四角化を招いたりする恐れがあります。大事なのは、回数や時間を守って行うこと。よかれと思ってたくさんやり過ぎないようにしましょう。

また、顔の筋トレはたまにたくさん行うより、毎日続けることで効果を発揮するものです。1日の回数を守って毎日しっかり継続するようにしましょう。「スキンケアの後に行う」「お風呂に浸かりながら行う」などルーティン化できると、ストレスなく続けられるのではないでしょうか。

一部の筋肉だけでなくバランスよく鍛えよう!

気になる部分の筋肉トレばかりをやり過ぎると、負荷が集中してしまいます。その結果、バランスが崩れてシワやたるみにつながる恐れも。今回ご紹介した筋トレについても、気になるもの一つだけをやるのではなく、全種類を満遍なく行って、顔全体の表情筋を鍛えることを意識してください

まとめ

表情筋を鍛えることは、年齢ともに気になるほうれい線やたるみに効果的と言われています。ただし、これはあくまで「正しい方法で適度に行えば」の話。今回ご紹介したように、やりすぎや間違ったやり方は、かえってほうれい線やたるみを悪化させる要因となる恐れもあります。大事なのは、1日に適度な量で正しいトレーニングを行い、毎日継続すること。一朝一夕で効果が出るものではありませんが、ぜひ習慣化してコツコツ続けていきましょう。

ビューティーボディアドバイザー 野本麻紀子

※上記掲載の情報は、取材当時のものです。以降に内容が変更される場合がございますので、予めご了承ください。

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